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レンタルサーバーに国が評価基準と利用者教育を。ファーストサーバショックから考える

2012.08.01Cat:IT業界 役員

ファーストサーバーの大規模障害事故から2ヶ月がたとうとしているが、まだ余波がおさまらない。
ファーストサーバショックたる言葉まで現れ始めている。
更には信頼性の高いとされていたEC2まで大規模な障害があり、
クラウドと呼ばれるものに対する信頼がここ2ヶ月で急激に失墜している。

そもそも、レンタルサーバーは安すぎると思っている。
ハードの性能が上がり5年前の上位プランと同等のサービスが
今では下位プランで利用できるようになっている。

ユーザーとしてはありがたいが、サーバーの需要が今後劇的に増えるとも思えない。
サーバー会社としては付加価値での差別化が難しく、価格競争に陥っている感がある。
価格競争に陥れば十分な設備投資ができず管理への費用もかけられない。

国内のIT市場は今や13兆円規模と今や日本を支える産業になりつつある。
特に通信を要するビジネスにおいてサーバーは”土台”であり
これの安全性は国として担保しなければ、今後の発展に支障がでる。

今回の件は、需要が一巡した今風紀を整える必要があるという警告だったのかもしれない。

まずは評価基準を作ること。次に利用者を教育すること。
そうすれば
・業者は付加価値を見出しやすくなる
・利用者は意図するサービスを選びやすくなる

全体としてはリスクが明確化されることにより
若年層や高齢者等など利用者層の拡大につながるかもしれない。

顧客情報を扱うような重要な基幹システムの利用者は
高付加価値のサーバーを選定すればよいし、逆にスタートアップのベンチャーや学生は
リスクが高いサーバーでリスクヘッジを内製することでコストを下げれば良い。

今は両者のサーバーがごっちゃになっておりわかりづらい。

そこで、一利用者として評価基準を考えてみた。

1. 安全性と管理、運用体制による5段階の評価
第三者評価機関によるレーティング。
バックアップ体制や障害対策、復旧スピードなどをサービスごとに
A1、A2、A3、B、Cの5段階で厳正に調査し、業者はこれを明記する。

2. サポートの範囲
以下の3つの基準によりサポート体制を明記する。

・代行サポート
各種設定やインストールなどを業者が行なってくれる

・テクニカルサポート
電話若しくはにて各種設定やインストール方法を教えてもらえる

・標準サポート
自動若しくは標準でインストール可能な機能が整備されている

3. サーバーの種類
・共有サーバー
・VPS
・専用
・クラウド

4. 利用できる機能とその利用方法
webサーバーや言語、SSLなど何が利用できて
利用にあたってユーザーはどのような手続きが必要かを明記

5. 処理能力と記憶容量

6. 実測ベースでの処理速度
利用者の増減にかかわらず最低限担保される速度

7. セキュリティ対策と利用範囲
どのようなセキュリティ対策が行われているかと
ユーザーがどのような手続きによりどういったセキュリティ対策を利用できるか

以上の7点。
第三者機関は
・2~7の内容が現行のトレンドからして最適か
・長期安定運用を可能にする耐性か
・万が一の際最良の復旧措置が取れるか
を判断して1の評価をつける。
更新は年1回。

というのが理想だ。

何はともあれ、サーバー会社は利用者に”継続して安定的”に
サービスを運用できるようにする責任がある。
欲を言えば利用者との距離を縮め、レンタルサーバーをより身近な存在にしてほしい。
それがITリテラシーの向上と市場発展に繋がるからだ。

・サーバー会社は付加価値を高め収益を確保し更なる安全性と利用価値の拡大を
・利用者はリスクの明確化により最適な選択と利用者層の拡大を

そのための整備が今、必要だと思う

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hoshino

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