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Alexaのここがヤバい

Alexaのここがヤバい

ついに日本でもなんとか手に入るようになったamazon Echo対応スピーカー。AlexaとかEchoとか色々呼ばれているので、まとめるとこんな感じでした。

項目概要
amazon EchoAIスピーカー、スマートスピーカーと呼ばれる商品名のひとつ
Alexaamazon Echoのバックエンドで動作するAIの名前

さて、自分は運良くEcho購入権のメールが届いたクチでして、2週間前くらいから家電リモコン装置とあわせてEchoを使っています。

Echoは購入直後からの初期設定、通常の動作管理などをスマホで行ます。利用者の発話を拾った結果もスマホで確認できるのですが、それを最初に見たとき背筋がぞわっとしました。

「家電リモコンを使ってテレビをつけて」「家電リモコンで暖房をつけて」と認識しています。そうです、音声情報を「漢字仮名交じり文」として処理している、という点が本当に凄い。もともとAIは専門外ですが、昔からコンピュータを触っていて、その手の技術の歴史を知る人間にとっては驚異的なことです。少なくとも自分には非常にショッキングなポイントでした。

コンピュータへの日本語入力は昔から様々な研究が行われていましたが、言語の特性上、同音異義語が多様される日本語において、音声から適切な漢字仮名交じり文を生成するのは非常に大変です。Alexaでの実現方法については、おそらくですが膨大な統計に基づく「AIスピーカーへ入力されうる命令のパターン」と「隠れマルコフモデル」に類するアルゴリズムで漢字仮名交じり文を生成しているのでしょうが、それでも恐ろしい精度です。Alexaの北米版リリースから日本版リリースまで2年かかっただけのことはあります。

Alexaがもてはやされている理由のもう一つがアプリケーションの開発だと思います。Alexaでは「スキル」と呼ばれていますが、Echo日本語版発売から、各プロットフォームホルダー各社がお試しに様々なスキルを提供していますね。

AIスピーカー、スマートスピーカーは各社がプラットフォームになろうとしのぎを削っているようで、今後、逆ザヤ上等のサービス展開が繰り広げられると思います。ただ、自分の考えとしては、目を離すことのできない子どもが居る子育て世帯、寝たきりの人がいる自宅看護・介護世帯向けのアプリケーションを揃えたところが強みを持ちそうだなと思います。

そのアプリケーションであるところのAlexaのスキルで具体的に何ができるのか、簡単なスキルを開発してみて、ここで報告してみようと思います。

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スターフィールド編集部

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