宣伝会議2013年注目の広告キーワード(RTB、DSP、SSP)
昨年あたりからこのキーワードを耳にするようになりましたが、体系だってまとめたことがありませんでしたので、
今更ながら簡単にまとめてみます。
2013年1月1日号の宣伝会議において、2013年注目しているキーワード12位DSP、13位RTBそして、2013年注力したいと考えているキーワード9位DSP、14位RTBと注目が集まっている新しい広告手法です。
まず、それぞれの意味をweblio,IT用語辞典から引用すると以下の通りとなります。
RTB
【英】Real-Time Bidding
リアルタイム入札とは、オンライン広告の入札の仕組みで、広告のインプレッションが発生するたびに広告枠の競争入札を行い、配信する広告を決定する方式のことである。リアルタイム入札では、入札希望者はあらかじめ、ターゲットとなるユーザー属性、広告の掲載基準、掲載面、クリエイティブや入札価格などをあらかじめ設定しておく。ある掲載面でインプレッションが発生した場合に、その媒体・掲載面・ユーザー属性などの条件に合致する購入者(広告主)の入札を募り、最も高く入札した購入者の広告を配信する。入札はミリ秒の単位で、リアルタイムに行われる。
リアルタイム入札を導入することによって、広告枠を1インプレッション単位で売買することが可能になる他、広告枠の売り手(販売者)にとっては複数の広告主に対して広告枠を競売にかけることができる、広告枠の買い手となる広告主側には、狙ったターゲットや条件ごとに適切な価格で入札・表示できる、といったメリットがある。
リアルタイム入札の仕組みは米国で2010年頃に登場し、徐々に普及していった。2011年1月には、日本でもリアルタイム入札の専業ベンチャー企業であるFreakOutがサービスの提供を開始。2011年6月にはアドバタイジングドットコム、7月にはGoogleがリアルタイム入札への参入を発表するなど、新しい潮流を生み出しつつある。
DSP
【英】Demand-Side Platform,
デマンドサイドプラットフォームとは、オンライン広告において、広告主(購入者)側の広告効果の最大化を支援するツールのことである。デマンドサイドプラットフォームは、広告主側が行う予算管理、入稿管理、掲載面の管理、予算やターゲットとするユーザー属性などに基づいた最適な広告枠の選定、あるいは、過去の成果を反映することで行われる配信条件の最適化、といった機能を提供する。
広告主側を支援するデマンドサイドプラットフォームに対して、広告枠の販売者側を支援するツールは「サプライライドプラットフォーム」(SSP)と呼ばれる。
デマンドサイドプラットフォームとサプライライドプラットフォームは、純広のような1対1の売買ではなく、多対多で接続して広告枠の競争入札を行う「アドエクスチェンジ」、および、「リアルタイム入札」(RTB)を実現する。
SSP
【英】Supply-Side Platform
サプライサイドプラットフォームとは、オンライン広告において、媒体社(メディア)の広告枠の販売や広告収益の最大化などを支援するツールのことである。略して「SSP」と呼ばれることが多い。
サプライサイドプラットフォームでは、主に、広告のインプレッションが発生するごとに最適な広告を自動的に選択し、収益性の向上を図る、といった仕組みが提供されている。具体的にどのような方式が採用されているかは個々のサービスによって異なるが、アドネットワークの一元的管理、アドエクスチェンジ、リアルタイム入札(RTB)、などに対応している場合が多い。
配信する広告が決定される際には、eCPMだけではなく、ユーザーの行動履歴や属性などといったオーディエンスデータなどが利用される場合が多い。また付加的な機能として、特定の枠に純広を配信し、配信期間やインプレッション回数を制御するといった、アドサーバーとしての利用も可能である場合が多い。これらによって収益最大化だけでなく広告管理の全体的な効率化が実現できる。
2011年11月現在、国内で提供されているサプライサイドプラットフォームの例としては、オーディエンスターゲティングを中心としたMicroAdの「ADfunnel」、訪問者の広告閲覧回数に基づいた広告収益の最大化を特長とした「Kauli」、スマートフォン向けのサプライサイドプラットフォーム「SSPapri」などがある。
なお、媒体社の側を支援するサプライサイドプラットフォームに対して、クライアント側(広告主)を支援するシステムは、「デマンドサイドプラットフォーム」と呼ばれている。
以上のように、広告主がオーディエンス属性や行動に合わせた広告をリアルタイムに入札出来る仕組みがRTB。
それを支える広告主側のプラットフォーム=DSP、メディア側のプラットフォーム=SSPとなります。
概念図
以上を概念図にすると下記のようになると思います。
参考までに従来の手法も記載をしておきました。
まとめ
アドテクノロジーにもパラダイムシフトが起こり、より効率化されたシステムが構築され、企業、ユーザー双方にとって、利便性が増したアドテクノロジーへと進化していくようです。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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