STERFIELD

2018/06/13

経産省「電子商取引に関する市場調査の結果」2018年版を発表

経産省「電子商取引に関する市場調査の結果」2018年版を発表

「電子商取引に関する市場調査の結果」が今年も発表された。

というか4/30に発表されていたようで、今更ながら要点をまとめた。

 

国内EC市場

全体像

2017年のEC市場規模は16兆5,054億円(+9.1%増)だった。

EC化率は5.79%(+0.36%)だった。

2016年は15兆1,358 億円 (+9.9%)、5.43% (+0.68%)だったので伸び率としてはともに鈍化してはいるようだ。

以下は分野別構成比率で、2016年はA. 物販系分野が10.6%と全体を牽引していたのに対し、2017年は鈍化、そのかわりにB. サービス系が+2.1%と伸びている。

 

 

サービス系の更に細かい分類は以下で、飲食と理美容サービスが目立って伸びている。

 

 

2017年の国内ECは、飲食店や美容室など実店舗のネット予約が伸びた1年と言えるようだ。

 

新ジャンル

ライブコマースについて初めて言及されている。

調査というよりは説明のみではあるが、翌年以降で市場規模等が出てくると思われる。

逆に昨年度にから本格的に調査されるようになった「フリマアプリ」については、市場規模が4,835億円(+58.4%)となり、大きく成長している。

(わずか5年で約5000億円もの市場ができあがった)

 

物流

2017年は個配サービスのあり方が問われ、結果サービス縮小と値上げという大きな動きのあった1年であった。

それもあってか昨年にはなかった「物流」という節があり、

> 宅配便事業者、国内 BtoC-EC 事業者、消費者それぞれが納得いく 宅配便サービスのあり方、およびその料金の着地点を見出す必要に迫られている。

と締めくくっている。

 

越境EC

EC市場規模ランキング

個人的に毎年定番化している国別のEC市場規模のランキング。

 

 

順位は1〜10位は昨年と同じ。先進国は鈍化が目立つ。

 

ポテンシャル推計値

中国が日本から越境ECでどれくらい買ってくれるのかという数値について、

昨年は2020年に19,053億円と推計、今年は2019年に20,077億円と大幅に情報修正しており、衰えない中国の購買力がうかがえる。

 

 

 

越境ECの種類

今年初めて越境ECの定義がなされた。

少々中国よりな気がするが、今後の用語の指針になるかと思われる。

 

 

台湾、香港の統計が追加

今年から台湾、香港の統計が追加されており、来日率、越境EC経験率の高さがまとめられている。

以下は個人的に参考になった資料。

 

 

 

まとめ

日本のEC市場としては、昨年と比べると少し落ち着いた感がある。

しかし、他国のEC化率と比べるとまだまだ低いので今の所ゆるやかに成長する良い市場といえる。

越境ECとしては、中国を例とすると越境で人気が出た商品が国内で変えるようになるという流れがあり、加速しているように見える。

なので越境EC→現地ECをまとめて越境ECととらえることの重要性を感じた。

 

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HOSHINO

ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。

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