OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法の書評
前回の「OKRの全社導入を決めました。」と言う記事では、OKR導入のポイントと思いを綴りましたが、まずは、導入に当たっての鉄則でもある、小さく局所的に始めるということを実践したところ、様々な疑問が浮上してきまして、OKRを導入している企業に勤めている知人にヒアリングすると共にその会社の課題図書でもあったとされるズバリ「OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法」を読みました。
第一部は物語調になっていて、OKRの導入する企業の奮闘記なのですが、第二部でOKRのフレームワークを紹介しており、その中でエッセンスとなる部分を引用多めでご紹介します。
抜粋
なぜ、やり遂げることができないのか
- ゴールに優先順位を付けていない
古い言い伝えにこうある。「 なにもかも重要というのは、どれも重要 でないのと同じ」- 熱意を持って漏れなくゴールを伝えていない
「 言い疲れた頃 に、 人 は耳を傾けはじめる」- やり遂げるためのプランがない
- 重要事項のための時間を空けていない
「 重要なことはめったに緊急でなく、 緊急なことはめったに重要でない」- 繰り返さずにやめ て しまう
「 幸福な家族はみな似通っ ているが、 不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」
まずは、なぜやり遂げることが出来ないのか端的に5つ挙げズバッと格言と共に。
成功への道
- OKRの導入前にミッションを確認する
OKRの基本
OKRはObjectivesandKeyResults(目標と主な結果)の略だ。OKRにはある程度標準化された形がある。Oは定性的なものをひとつだけ、KRは定量的なものを3つくらい決める。
O(Objectives)の条件
- 定性的で人を鼓舞する内容にする。
- 時間的な縛りをつくる
- 各チームが独立して実行できるようにする
KR(KeyResults)の条件
- 感覚的な言葉を定量化する(数字で表す)。
- 難しいが不可能ではないKRを設定するOKRは常にストレッチ・ゴールにしなければならない。そのためには、OKRに10分の5の自信度を設定するとよい。自信度10分の5とは、「目標を達成できる自信が半分しかない」ということだ。自信度1は、「まず無理」、自信度10は「確実に達成できること請け合い」だ。この自信度10は、ゴール設定が低すぎるという意味でもある(「サンドバッグ」と言われる)。
OKRのはたらき
OKRは連鎖する。会社がOKRを設定したら、各部門はその全社OKRに貢献する部門OKRを設定することになる。部門OKRは、全社KRのひとつに対応するものでも、すべてに対応するものでも構わない。
まとめ
まずは、OKRの基本を抜粋しました。次回以降で実践編も行いたいと思います。
最後も引用で締めくくりたいと思います。
OKRに挑戦する企業は最初はたいてい失敗する。失敗は危険な状況だ。というのも、チームがこのアプローチに幻滅して、再挑戦に及び腰になるおそれがあるからだ。習得に多少時間がかかるというだけ
何度でも挑戦しよう。
目指すは「コツコツイノベーション」
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
SHARE