2019/09/29
無限の使い道!覚え書きのイノベーション
はじめに
最近「覚え書き」取ってますか?
皆さんはメモを最近取っていますか?古くは覚え書きなどと言われていたメモ。手書きでメモを取る機会は減っていると思います。そんな過去のモノのようになりつつあるメモを活用する方法が書かれた本書についてご紹介します。
メモの2つの側面
一言にメモといっても様々な使われ方があります。そのメモについて筆者は2つの側面に分けて説明しています。メモをただの覚え書きで終わらすのか、それとも、さらに活用するのかはあなた次第なのです。
事実を記録するためのメモ
「メモ」と言われてまず思うのが、「事実を記録するもの」としてのメモではないでしょうか。約束事や、メッセージを書くものがメモです。本書についてもこのメモを指していると考えた人が多いのではと思います。私も手に取った時そう思っていました。
しかし、事実を記録するためのメモは本書のメインではありません。
知的生産のためのメモ
メモにはもう1つの側面があると筆者は言います。それは「知的生産のためのメモ」です。これは新しいアイデアや付加価値を生み出すためのメモです。筆者は「メモは姿勢」であると言います。
つまり、メモを取ることによって目的意識を持ち、具体的な行動をすることが重要です。
本書の要点はここになります。
具体的なメモ術
では、具体的にどのようにしてメモをアイデアに昇華していくのでしょうか。
本書の中では「抽象化と具体化」であると書かれています。事実を記録したのち、それをWhat、How、Whyの3類型によって抽象化していきます。
さらに、抽象化された事象を基に新たなアイデアへ昇華していくのです。
具体→抽象→昇華の流れを形成することで「知的財産のためのメモ」が完成するのです。
メモから始まる自己分析
また、このメモ術は自己分析に役立つとも筆者は言っています。自己分析において重要となるのは「自分自身を知ること」です。自分自身を知っていくためには深堀りをする質問が欠かせません。
そこで抽象化と具体化が活きてくるのです。深堀りをしていく際にWhat、How、Whyの3類型を使います。仕事を通して何を得たいのか、どのように得たいのか、なぜ得たいと思うのか、のようにです。
ただの質問と回答にならないように気を付ける必要があるので要注意です。
軸を見つけることが出来るメモ
自己分析を進めていく事で、自身のやりたい事を知ることが出来るのです。自分のやりたいことが明確になれば思考ははっきりとし、そのやりたいことへ真っ直ぐ進んでいくことが出来ると筆者は考えているのです。
まとめ
本書の本質は「メモをただの覚え書きで終えるのはもったいない」ということです。事実を抽象化し、昇華する事がメモの役目となるのです。加えて、メモ術を活かして自己分析をすることで人生における軸を見つけることが出来ます。
巻末付録に自分を知るための自己分析1000問がついています。是非、本書を電子ブックではなく、手に取ってみてください。
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スターフィールド編集部
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