2019/10/01
果てるまでアウトプット!成長速度を急加速させよ!
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はじめに
今回紹介する本は、樺沢紫苑さんの「学びを結果に変える アウトプット大全」です。
樺沢さんは精神科医、映画評論家、作家、YouTuberなどマルチな活躍をしている方です。
著書の中には本書と対になる「学び効率が最大化するインプット大全」等があります。
成長は何の量に比例する?
早速ですが、「月に3冊読み、3冊アウトプットする人」と、「月に10冊読み、1冊もアウトプットしない人」はどちらの方が成長すると思いますか?
正解は前者です。一見、たくさんインプットをする人の方が成長するように感じますが、たとえ月に3冊のインプットでも1冊でも多くアウトプットする人の方が成長するというのです。
ではなぜ、どれだけインプットをしても成長しないのでしょうか。それはインプットだけでは記憶として定着しない事が原因です。つまり、自己成長のためにはアウトプットが欠かせないのです。
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アウトプットの種類
記憶の定着に欠かせないアウトプットには、どのような種類があるのでしょうか。筆者は「話す」「書く」「行動する」と3つに分類しています。
「話す」、「書く」についてはすぐに理解できると思います。アウトプットと「行動する」は意外と結び付かないのではないでしょうか。取り組みやすさは「話す」→「書く」→「行動する」という順番になります。
アウトプットの黄金4法則
アウトプットには4つ、重要な法則があります。これらを理解していると成長速度が増していきます。
情報を何度も使う
成長の螺旋階段
黄金比は3:7
フィードバックする
⑴情報を何度も使う
人間の記憶は、同じ情報を複数回使うことで深く刻み込まれます。
具体的に、2週間に3回使われた情報は長期記憶になっていきます。
脳のメカニズムの視点から解説すると、脳に入力された情報は、「海馬」に仮保存されます。その期間は2~4週間と言われています。
その間に何度も引きだされた情報は、重要な情報と判断されて、「側頭葉」の長期記憶に移動する訳です。
⑵成長の螺旋階段
成長の螺旋階段とは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。
成長するためには、インプットもアウトプットも必要なのです。何度も繰り返すことで、情報に深みが出てきます。
作家の立花隆氏や脳科学者の茂木健一郎氏も、インプットとアウトプットのサイクルを回すことの重要性に言及しています。自己成長のためには、このサイクルが重要になるのです。
⑶黄金比は3:7
上記の通り、アウトプットだけでなく、インプットも成長していく上で重要になります。
そこで気を付けるべきなのは、2つの比率です。インプット:アウトプット=3:7が成長できる最高の黄金比です。
⑷フィードバックする
アウトプットすると、良くも悪くも結果が出てきます。これに対し、どうしてこのような結果になったのか、どうすればより良い結果になるのかを考える必要があります。インプットとアウトプットというサイクルをする上でフィードバックは必須項目と言えます。
失敗をしたときには、どうすれば良かったのかを当然考えると思います。それに加えて成功した際も必ずフィードバックをしましょう。そうすることで質の高いサイクルへとなります。
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アウトプットの極意
アウトプットの大事さが分かったところで、すぐに行動に移せる人と、なかなかそうはいかない人といると思います。「行動ってなんだ?」という人は「話す」から始めることをオススメします。
「話す」→「書く」→「行動する」の順にステップアップして行けば、アウトプットは徐々に充実していくのです。
「行動する」段階になった際、筆者直伝の5つの極意があるので、ご紹介します。
・今日やることだけを考える
目標をもって中長期的にアウトプットをしていくのはもちろん重要です。
ただ、毎日の1つひとつの事に集中してこそ、継続はなされるのです。
・楽しむ
毎日きつい思いをしながら継続することはなかなか難しい事です。
楽しむポイントを見つけながらアウトプットしていきましょう。
・目標を細分化する
大きな目標を漠然と持っているだけでは具体的な行動に移りづらいものです。
具体的な「行動する」まで落とし込めるよう、ミニマムな目標設定をしましょう。
・結果を記録する
前述のフィードバックにも関わります。なんとなくの記憶だけで行うフィードバックと細かに結果をまとめ、その末のフィードバックでは雲泥の差が生まれます。
・結果が出たらご褒美を出す
ご褒美を出すことが次の目標への原動力へとなります。
目標を達成した際には、自分を盛大にねぎらいましょう。
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まとめ
アウトプットをすることで、成長をして行くことが出来ます。そのためにはベースとなるインプットも忘れずに行うことが重要です。
本書の中には、アウトプットを高めるトレーニング法が7つ紹介されています。
是非、参考にしてみてください。
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スターフィールド編集部
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