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フルサイクル開発者とは

フルサイクル開発者とは

先日改訂版が発売された

事業をエンジニアリングする技術者たち ― フルサイクル開発者がつくるCARTAの現場

という書籍がTL上で話題になっていました。副題にある「フルサイクル開発者」という聞き慣れない用語が個人的に気になったので、今回はそちらについて調べてみました。

フルサイクル開発者とは

設計、実装、テストといういわゆる開発作業だけでなく、デプロイ、運用やサポートまで含めた一連のすべてを担う開発者(チーム)のことで、もともとはサブスクリプション制の動画ストリーミングサービスの最大手であるNetflix社のブログで提唱された概念です。

https://netflixtechblog.com/full-cycle-developers-at-netflix-a08c31f83249 から引用

特定の作業だけを専門とする複数部門をまたがずに完了するので、より早くプロダクトや機能をリリースできるようになります。DevOpsの原則をもっとつきつめたものというイメージでしょうか。

よいことばかりではなく、責任範囲が増えることにより業務量が増えがちなことや、特定分野を極めたい人にとって興味外のことまでやらないといけなくなることが課題となりそうです。

そういった課題の解消のため、一つのチームが見るべき責任範囲を狭められるようマイクロサービス化を進めるなどを行っている企業もあるようです。既存の組織に適用する場合はこういったこと含め、いろいろ考えるべきことがありそうです。

まとめ

数人で始めたときは(自然とフルサイクル開発になっていて)すごいスピードで成長していたのに、その後、人が増えてチームわけをしていくと、どんどんスピード感がなくなっていき、「昔はよかった・・」って言ってるようなケースを過去にいろんな組織で見てるのですが、それに対する一つの解決方法になるんじゃないかと感じました。

個人的にも自分の目指す方向性とマッチしているように思えたので、もし、「今後どういうエンジニアになりたい?」って質問されたら「フルサイクルエンジニア」※と言おうと思います。そんな機会あるかわからないですが・・

※原文はFull Cycle Developerなのでカタカナだとフルサイクルデベロッパーが適当だと思いますが、日本語訳としてはフルサイクルエンジニアとするのが多数派のようです。

参考リンク

https://www.lambdanote.com/collections/carta/products/carta
https://netflixtechblog.com/full-cycle-developers-at-netflix-a08c31f83249
https://techblog.cartaholdings.co.jp/entry/2019/02/04/171325

Author Profile

著者近影

ARIKAWA

バックエンドエンジニアです。 自転車が好きです。

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