レビュー:業務改革の教科書: 成功率9割のプロが教える全ノウハウ
当社で何かプロジェクトを進める際、お決まりになりつつある流れとして、テーマに沿った教科書を読み込んで、お手本にしながら道筋を立てて進めるというものがございます。
今回は、BPR(Business Process Re-engineering)のフレームワークに則って業務改革を進める一環で本書を手にしました。
書籍はこちら、Amazonのアフィリエイトリンクになっています。
ChatGPTによる要約
要約だけ知りたい方は、ChatGPTにまとめてもらったものを掲載致します。
『業務改革の教科書: 成功率9割のプロが教える全ノウハウ』は、業務改革の成功に向けての実践的な手法と戦略を提供する書籍です。
本書は、成功率が高いプロフェッショナルたちの経験とノウハウを通じて、業務改革を成功させるための実践的なアプローチを提供しています。
まず、業務改革の重要性が強調されています。競争が激化するビジネス環境において、組織は効率的で革新的な業務プロセスを確立する必要があります。業務改革は、組織の生産性や競争力を向上させるための重要な取り組みです。
本書では、業務プロセスの評価と分析の重要性について説明されています。現状のプロセスを客観的に評価し、問題点や改善の余地を明確にすることが重要です。具体的な評価手法やツールについても解説されています。
次に、プロセスの再設計についてのアプローチが提案されています。既存の業務プロセスを見直し、効率化や革新を図るための戦略を策定します。顧客のニーズや市場の変化を考慮しながら、最適なプロセスデザインを目指します。
また、技術の活用も重要な要素として取り上げられています。情報システムやデジタルテクノロジーの導入により、業務プロセスの自動化や効率化が可能となります。適切な技術の選択と活用方法についても具体的に解説されています。
さらに、リーダーシップの役割と変革の管理についても触れられています。組織のリーダーはビジョンを明確化し、従業員の参加と協力を促進する役割を果たす必要があります。変革のプロセスやコミュニケーション戦略についても詳しく解説されています。
最後に、モニタリングと評価の重要性が強調されています。改革の成果を定量的・定性的な指標で測定し、継続的な改善と進化を実現するために必要です。
『業務改革の教科書: 成功率9割のプロが教える全ノウハウ』は、実践的な手法や戦略を通じて業務改革の成功をサポートする貴重な情報源です。組織の効率化や競争力向上を目指す方にとって、必読の書となることでしょう。
本書の流れ
- プロローグでマインドセット
- 1章 目標設定 本書ではConcept Flaming
- 2章 現状調査/分析 Assesmentフェーズ
- 3章 施策を決める
- 4章 スケジュールを決める
といった流れになっており、実行の前段階までが本書に書かれております。
BPRの一般的な流れ
一方でいわゆるBPRのお作法を調べると以下の定義が定められております。
- プロジェクトの準備とスコープの定義:
- BPRプロジェクトの目的、範囲、目標を明確に定義します。
- プロジェクトのリソース、予算、スケジュールなどを計画します。
- 現行業務プロセスの理解とドキュメント化:
- 現行の業務プロセスを詳細に理解し、関係者とのインタビューや観察などの方法を使って情報を収集します。
- 収集した情報をもとに、業務フローチャートやプロセスマップなどの形で現行プロセスをドキュメント化します。
- 問題の特定と分析:
- 現行業務プロセスにおける問題や課題を特定します。
- 問題の原因を分析し、改善のためのポテンシャルを特定します。
- ビジネスプロセスの再設計:
- 問題の特定と分析を基に、業務プロセスの再設計を行います。
- プロセスの合理化、効率化、自動化などの改善策を検討します。
- 新しい業務フローチャートやプロセスマップを作成し、変更点を明確にします。
- 新しい業務プロセスの実装:
- 再設計された業務プロセスを実際の運用に移行するための計画を立てます。
- 関係者のトレーニングや変更管理の活動を実施し、新しいプロセスの採用を支援します。
- モニタリングと改善:
- 新しい業務プロセスの運用をモニタリングし、効果を評価します。
- 定量的および定性的なデータを収集し、プロセスの改善点を特定します。
- 継続的な改善サイクルを確立し、適宜プロセスを最適化していきます。
BPRの手順と照らし合わせると、新しい業務プロセスの実装前後までが記されているのではないでしょうか。
抜粋
その中でも気になったワード。我々にとって重要になるだろうなと感じたポイントを上げさせて頂きます。
- 変革をリードできない管理職には価値がない
- まずは同志を集めよ
- 目指さないゴールも明らかにしておくこと
- 40%の効率化よりもインパクトがある一元化
- 変革に関係者を巻き込め
- 効果を金額化する
まとめ
まさに今から、業務改革を進めようとしている当事者にとって教科書となる書籍でした。
「バックアップの約束を取り付けろ」や「必ず抵抗勢力が現る」と言った良いことばかりでないこともリアルに書かれているので、現場感覚が鋭く感情移入しながら読み進めることができました。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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