クリエイティブXクラウド 最新テクノロジーが生み出すWEBコンテンツ事例セミナー
4月22日にアマゾン データ サービス ジャパン株式会社主催のセミナーに参加してきました。
どのような内容かというと、
[クリエイティブ×クラウドについて]
キャンペーンサイト・スマホ&TV連動・ソーシャル活用・O2O、、、 デジタルマーケティングにおいてクラウドは欠かせない技術となってきました。本セミナーでは、実際にクラウドを企業マーケティングに活用されているWeb制作・クリエイティブの皆様に最新の活用事例をご紹介いただきながら、新たなクラウド活用の可能性を探っていきます。
というものです。アマゾンさんが主催ということで、基本的にはアマゾンウェブサービス(以下、AWS)の活用事例を複数社がプレゼンをするという内容でした。
対象ターゲットとしては、AWSの理解を深めたい、AWSを使用したことがないので検討したい、そもそもAWSってどうなのよ?といった方たち向けで、私の会社も普段は、さくらインターネットさんにお世話になることが多いので、大変参考になる話を聞くことが出来ました。
以下、抜粋でご紹介します。
アマゾンウェブサービスの強み
custer experienceを高めていく、小売のamazonのDNAが注ぎ込まれたサービスを提供している。
具体的には、AWS商品ラインナップを拡充して利用者を拡大→規模の経済を働かせ、徹底的に効率を追求→コストを下がったところで、サービスの値下げと商品ラインナップの拡充→さらに利用者を拡大というサイクルを常に回している。
また、お客様のフィードバックに基づく迅速なイノベーションを行い、機能改善を続けている。
実際に、AWSは数十回の値下げと数百回のバージョンアップを繰り返している。
未来の予測が立てにくい新規サービスに最適
チームラボさんは
- AWS使用歴は2年
- 300名 70%がエンジニア
- 100人月超規模の大規模SI
というような会社さんで、業界では超有名な企業ですが、
- 新規サービス、新規事業の立ち上げが多い
- ゼロスタートで試行錯誤
- 未来の予測がたてにくい
お仕事が多いため、AWSとの相性がすごくいいとのことです。
そして、こんな話がありました。
チームラボボディというサービスを立ち上げることが決まった時点で、全くの新しいため、インフラのランニングコストが読めない。
とりあえず、スモールスタートでVPSにて構築。
医療機関の方々が見る想定でサービスインをしたところ
yahoo砲発動!!!
一気にサーバ落ちる。
すぐに、AWSに移行し、サーバ復旧させたとのこと。
また、unityという3Dエンジンを利用していたため、初期で数十MBをロードしていることが判明。
これも、AWS内のcloudfrontというサービスに移管し、負荷を最適化させることが出来た。
さらに、AWS移行後も継続的にアクセスが集中。
トラフィックを調べていくと、デザイナーや美術の方がデッサンにちょうどいいという内容がTwitterに拡散されていて、当初想定していたターゲットと異なる層から大量のアクセスがあることが分かり、AWSでなければこれも危なかったとのこと。
以上のような様々なことがあったにも関わらず月額$82で済みました。
トラフィックが一時的に集中するキャンペーンサイトに最適
CMなど広告向けの制作会社大手のTYOさんもキャンペーンサイトとのAWSの相性はよいと仰っていました。
- どのインスタンスを使えばよいのか?
- どういう組合わせがいいのか?
- アクセス数は?
→結局いくらかかるの?
というところを具体的に紹介してくれました。
AWSがpay as you goで使った分だけ支払うというものであり、ストレージ容量、転送量、CPU、メモリのスペックなど細かく課金されるため、参考値ということです。
- ピーク時30万PV/日で月額$300〜$400
- ピーク時600万PV/日で月額$2000
いずれもピーク時の値で、グラフを見せて頂いた限りでは、開始当初にピークが立ちその後は緩やかにトラフィックが下がっていく典型的なものでした。それにしても、ピーク時600万PVというのは感覚的ですが、非常に大型のキャンペーンサイトですね。CMやyahoo!のトップバナーでも展開しない限り行かない数値かと思います。もしこれを予測し、ピークに合わせて専用サーバを構築していればとても、$2000では済まないことでしょう。
まとめ
セミナーを聞いていくと、弊社のビジネス活動においてAWSを選ばない理由が少ないと感じました。
また、AWSを使いこなしている友人エンジニアに聞くと、日本で展開されているクラウドは「値段」「サポート」においてはAWSに勝っているが、機能面や速度はAWSに軍配が上がるとのこと。英語が理解出来てやサポートがなくてもゴリゴリと進められるエンジニアであれば、AWS以外に選択肢はないと言い切っていました。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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