2020/10/02
コロナ渦中のアジアEC最前線
台湾・シンガポール・香港で拡大する通販コスメの共通点
セミナーレポート
2020年9月30日、台湾を中心に香港やシンガポール向けに日系企業の越境EC進出支援を行っているスタートアジア社と、越境ECカート会社の弊社が合同で、台湾・シンガポール・香港のイマに焦点を当てた越境ECセミナーを開催しました。今回は、そのダイジェスト版を実際にセミナーで用いられたスライド(一部抜粋)を使ってご説明いたします。
-
目次
- 越境ECカート会社視点の独自データ大公開!台湾・東南アジア越境EC展開に必要なこと
- 台湾で年商10億、シンガポール・香港で1億超え!成長通販コスメの海外最前線
1.越境ECカート会社視点の独自データ大公開!台湾・東南アジア越境EC展開に必要なこと
第1部では、弊社がカートシステム会社の視点から、台湾や東南アジアに進出されている企業様の成功例や、傾向、対策法をお話させていただきました。
LaunchCartをご利用いただいているメーカー様で、一番進出先として選ばれているのは、台湾!なぜ台湾を選ぶか、という理由は後ほどスタートアジア社の山崎様からお話いただきます。
台湾での成功のために必要なことは、独自の商習慣や決済方法を理解し、導入すること。定期購入だけでなく、まとめ買いパッケージを用意したり、購入フォームでの離脱が起きないように翻訳だけではないローカライズが必要となります。
台湾に進出される企業様の多くは日本で成功されて海外へ販路を広げたいとお考えですが、日本の成功体験に依存せず、台湾で新しく会社を設立する意気込みで越境EC事業に取り組んでいただきたく存じます。
また、台湾とは少し異なる東南アジア特有の事情についてもお話させていただきました。
台湾ではコンビニ決済の割合が高い一方、東南アジアの国々は代引きの割合が高いという点が特徴です。
東南アジアに販路を拡大する一歩として、シンガポールをオススメさせていただいております。英語でのリスクヘッジが可能なことや、1人当たりGDPが他の東南アジア諸国に比べて高いことが理由です。台湾で越境EC事業を始めてみて、「ネクスト台湾」としてシンガポールを検討してみてはいかがでしょうか。
2.台湾で年商10億、シンガポール・香港で1億超え!成長通販コスメの海外最前線
第二部のスタートアジア社パートでは、タイ、台湾、シンガポール、香港、マレーシアで日本の単品リピート通販企業様のアジア進出をご支援されてきた山崎様に、台湾、香港、シンガポールでの成功法についてお話しいただきました。
越境ECの進出先として「なぜ台湾を選ぶのか」。
検討にあたり「所得(所得データの比較が難しいため1人当たりGDPで考察)」「人口=規模」「EC化率が進んでいるかどうか」という点が重要になります。
東南アジアの国々は、人口規模と1人当たり所得が反比例していることが特徴的です。他国に比べて台湾、香港、シンガポールといった国々は、人口規模こそ小さいものの、所得の高い人の割合が高くなっています。日本の中価格帯商品(3000~5000円)の商品を販売し、購入してもらえる市場があるということで、日系の単品リピート通販企業様が進出しやすい市場とされています。
また、台湾から他のアジア諸国への展開についてお話いただきました。
先ほどの資料にもある通り、台湾同様所得が高い国々への展開をオススメされているということで、香港、シンガポールへの進出が一般的です。
特に強調されていた点が、「台湾始めたら、すぐ香港にも進出をしましょう」ということです。台湾から香港は物流費用がかなり低く抑えることができ、香港へのビジネス展開が簡単にできます。(香港内で行うより台湾からの越境の方が安いそうです!)
台湾、香港の後にシンガポールといった順番が、東南アジアへ進出する効果的な順序なのかもしれません。
香港、そしてシンガポールの特徴として、4点挙げて頂きました。
- 国土が小さいため、広告展開をすると店舗での売り上げへの影響が大きくなり、イベントや店舗での拡大が見込める。
- 台湾同様キャンペーンやまとめ買い文化を抑えてオファー設計を行う必要がある。
- 広告表現規制が異なるため、注意が必要。
- 香港向け、シンガポール向けでそれぞれコストがかかる部分が変わってくるため、しっかり理解したうえで、対策が必要になる。
最後に
予定していたお時間より少し伸びてしまいましたが、最後の数分間で事前に頂いていた質問や、チャットでお寄せいただいた質問にお答えいただきました。
越境ECでお悩みの方、台湾進出を検討中の方のお役に立てれば幸いです。
今回のセミナー内容や、各社サービスに関してご質問がございましたら、各社にお問い合わせください。
Author Profile
スターフィールド編集部
SHARE