2021/12/21
食品系EC事業者必見! “アジアでバズる” マーケティング戦略って? 〜 オフライン×オンライン マーケティングを駆使した台湾市場攻略法 〜セミナーレポート
2021年12月16日、株式会社エスプール様、Shipee Taiwan Inc様と共に、台湾向け食品越境ECセミナーを開催しました。今回は、そのダイジェスト版を実際にセミナーで用いられたスライド(一部抜粋)を使ってご説明いたします。
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目次
- オンラインとオフラインを掛け合わせたマーケティング戦略とは
- オフラインで獲得したファンを逃さない、台湾越境ECサイト構築&運用の方法
- 海外物流で気を付けたいポイント
1.オンラインとオフラインを掛け合わせたマーケティング戦略とは
まず初めに、Shipee Taiwanの高橋様より、食品の台湾向けマーケティング戦略についてお話しいただきました。
今回の食品のマーケティングポイントとして、最も大切なことは、オフライン=店舗にて試食や試飲をしていただいたお客様に、まずその場でご購入いただく、ということです。
越境ECで一般的な、化粧品や健康食品とは違い、広告で商品の良さを語るより、直接食べてもらって「美味しい!」と思っていただく方が、マーケティング手法として効果的です。
そして、商品の魅力を知っていただいた方を、ECサイトやLINE公式アカウントに誘導して、オンラインでのリピート購入を促す施策を行われているとのことでした。
Shipee社では、台湾の百貨店に期間限定のポップアップストアを設置して、台湾進出の初動の段階での認知向上をサポートいただけます。
百貨店での施策以外にも、食品に特化したオフライン・オンラインの台湾進出支援をサポートされています。この他にも、オフラインからオンラインに誘導する際の、特典の付け方や、台湾販売における、適切な価格帯についてもお話しいただきました。
2.オフラインで獲得したファンを逃さない、台湾越境ECサイト構築&運用の方法
そして第2部では、弊社の綛谷より、オンラインでの施策(特に自社ECサイトの運営)についてお話させていただきました。
まず最初に、自社ECサイトが必要な理由として、台湾のネット利用事情のデータを元に述べさせていただきました。
台湾では、日本以上にネットの利用時間や、検索する人の割合が高く、気になることは何でも検索するような方が多い社会です。そのため、オンライン上で情報提供の場がないと、「人気の商品なのだろうか」といった不安感に繋がる可能性がございます。
一方、商品や企業の「顔」となるようなサイトを設置しておくと、商品を知っていただいた方に、更なる情報提供をすることが可能になります。
例えば、ブランドのコンセプトや、歴史、商品へのこだわりについて記載したページがあると、ブランドが大切にしていることに共感してもらえるお客様が増えたり、或いは美味しい食べ方や、アレンジ調理法等をブログ記事のように掲載しておくと、コンテンツマーケティングの施策として、サイトが役に立ちます。
また、台湾は日本や他の国々に比べても、ECで食品を購入される方が非常に多い傾向にあります。
一度百貨店で購入し、再度購入したいという方向けにも、オンラインでの売り場があると便利でしょう。
また、まとめていくつかご購入いただいたり、リピート購入を促したり等、オフラインより得意な施策を行うことで、オフライン・オンラインの良いとこ取りをするような戦略を立てることができます。
3.海外物流で気を付けたいポイント
最後、第3部ではエスプール株式会社の桂本様より、海外物流のいろはについてお話しいただきました。
まずは、日本に在庫を置いた越境ECのモデルと、台湾現地に在庫を置いた正式通関(現地EC)のモデルの違いについてお話しいただきました。
メリット・デメリットが大きく異なるので、どのような戦略で販売を行うか、事前に検討する必要があります。
また、越境ECでよく利用されている、日本郵便のEMSでの発送方法についてもご説明いただきました。
EMS用の伝票の作り方や、梱包の注意点などもご説明いただきました。初めて海外向けに荷物を発送される方にとっては、国内向けとは異なる慣れないこともありますが、こういった情報を活用しながら、越境ECにチャレンジしていただければと思います。
まとめ
セミナー中に、高橋様より台湾の「電鍋」文化についてもシェアしていただき、改めて「日本の良いもの」を販売するにしても、「現地の文化になじむように」ローカライズする大切さに、登壇者も気が付くことのできるセミナーでした。
今回のセミナー内容や、各社サービスに関してご質問がございましたら、各社にお問い合わせください。
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スターフィールド編集部
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