メディア化するEC
ただ単に売るということだけをメインとしたECサイトであった場合は、
一般的な商材であれば価格勝負になるし、そうでなければそこでしか買えない商品を開発し、プロモーションをしなければならない。
それらとは異なる角度からECを成長させるという事例として、ECサイトをメディアとして捉えるという手法が増えているとのことでそのご紹介。
Huckberry
http://huckberry.com/blog
http://blogos.com/article/80821/
メディア部分であるブログはだれでも見られるのに対し、EC部分はログインしないと見れない。
メディアありきで上位ユーザーとしてECがある感じ。
写真はキャッチーでありブログメディアっぽく、ざっくり読んだだけだが記事も面白そうな感じだ。
商品は下着からハンマーまで幅広い。本当にブログ中心で気に入ったものを紹介している感じがする。
サイトと記事をまとめると
・メールマガジンとブログで男性向け雑誌の切り口
・面白いものは多彩とでも紹介する
・メルマガ13万人、開封率27〜28%、クリック率4〜5%
・男性向けECサイトは富裕層向けと専門サイトに二分される
・ストーリーを文字と写真で紹介、買うことが目的ではなく楽しむことが目的
という感じらしい。
北欧、暮らしの道具店
http://hokuohkurashi.com/
http://markezine.jp/article/detail/19209
サイドメニューの商品カテゴリより上に読みものというメニューがあり、こちらもメディア中心の構成がうかがえる。
主婦向けで若干富裕層寄りのニュアンスが感じられる。
料理など生活に関わる内容と北欧の記事が中心。
例えば商品の一つである器を料理の記事と組み合わせ、最後に商品ページにリンクさせているようなページもあるが全くECと無関係なページも多く存在している。
アットホームな雰囲気作りで暮らしの提案をしてECに繋がている感じがする。
・サイトの成長は、SEOやバズマーケティングと良質なコンテンツを長期的に提供し続ける、の2通りがある
・商品ありきのコンテンツ作りではなく、コンテンツありきの商品を提供する
・「北欧、暮らしの道具店」は日常生活に不要であり、娯楽を売っているエンターテインメントビジネス
・エンターテインメント性のためにはユーザビリティを捨てる
・CVRは無視、アクセス数重視
ECサイトが乱立するとこのような動きは当然出てくるとは予想できるが、
面白いと思ったのは、ライターとフォトグラファーというポジションがサイト上で高い地位で活躍していること。
通常サイトの運用などはデザイナーやコーダー、場合によってはプログラマーなどが中心となり、
配送兼更新担当者のような方と広告担当がサイトごとに1人程度いるようなスタイルが多かったように思える。
しかしそれが本当に雑誌のようになりコンテンツが重要視されるようになると本当にこのようになるのかと思うと、ECが日々進化していっているのを感じる。
Author Profile
HOSHINO
ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。
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