2014/05/28
EC・ネットショップ運営に役立つ写真・映像の撮り方 食べ物編
ネットショップで商品の良さをお客さんに伝えるには文章の内容も大切ですが、画像や動画が担う割合は大きくなると思います。
そこで「如何に商品を良く魅せるか」を目的とした写真・動画の撮り方を今後いくつかまとめていきたい思います。できるだけコストをかけずに、簡単にできる方法を心がけて書きたいと思います。
今回は食べ物をおいしそうに見せる撮り方です。
温度を伝える湯気の作り方
温かいまま送るわけにはいかないので冷凍やレトルト、またはパウチという形になると思いますが、肉まんや鍋物などもネットショップで販売されている方がたくさんいると思います。温かくして食べる商品の場合は、商品画像としては熱々で湯気が経っている写真を使いたいですよね。
以外に湯気を撮ろうと思うと面倒に思えますが、条件がそろえばさほど難しくありません。大切なのは室温と光と抜けです。
まずは室温についてですが、湯気を撮りたい場合、もちろんたくさん湯気が出ているほうが取りやすいですよね。冬の寒い日を思い出してもらうと分かりやすいのですが、息が白くなります。気温と息の温度差が大きいほどわかりやすくなります。
湯気を出すのも同じ原理でエアコンで室温をかなり低めに設定して、ギンギンに冷やしてしまって下さい。冬に行うとかなりきついですが、おいしさを伝える為に我慢しましょう。
そして次に光です。まず、天井についている蛍光灯などは消してしまいましょう。撮影用の照明器具のみで撮影をしたほうが、変な反射がなくなるので思い通りのライティングができるようになります。
でも、「撮影用の照明器具なんてないよ」という方もいらっしゃると思います。以前は撮影用の照明というと特別な物でしたし、かなり高かったのですが、最近はLEDで1万円もしない物もあります。(そんなに大きくないですが)、それでも「そんな物買う金ない!」という人は家中から卓上ライトをかき集めて、被写体に当てるという手もあります。(あまりオススメしませんが・・・)
話を戻して、湯気が多少霧状に見えるくらいの強さで、被写体に照明を当てます。ちょっと虹っぽく見える感じです。湯気を出すという目的もありますが、食品はできるだけ光を当てて輝かせた方がおいしそうに見えます。鍋などはスープがキラキラ光っている感じが出ると最高です。
湯気を撮るために、もうひとつ大切な事があるのですが、バックを黒くするという事です。被写体の抜け(バック)に黒い布などをおいて、白い湯気が見えやすくします。布の質も大切です、反射してしまうものだと映り込んだりするので、「別珍」と呼ばれる生地がオススメです。
手芸店にいくと大抵売っています、そんなに高いものではないのです。大きさにもよりますが、1500~3000円くらいだと思います。
テレビのグルメ番組などで、いわゆる「物撮り」や「箸上げ」と言われる撮影のときも大抵同じ事をやっています。少なくても室温はできるだけ低くしして撮っているはずです。(昔はドライアイスを入れる強者もいましたが・・・)
バックに黒い布をおけない場合は、できるだけバックの色が濃い場所、黒っぽい場所で撮ってください。
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スターフィールド編集部
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