STERFIELD

2014/06/25

amazonの新しいガジェットで生活が変わるかも

amazonの新しいガジェットで生活が変わるかも

このリモコンみたいな物は「dash」、amazonが2014年4月に発表したガジェット。

基本的には日用品を購入するためのガジェットで製品のバーコードを読み取ったり、音声入力で商品の購入リストが作れるという事です。買いたい物のリストは自分の「amazon fresh」アカウントに追加され、後は発送日などを決定して注文を完了するだけ。

ちなみにamazon freshはアメリカ・シアトルで展開されている通販サイトで野菜や肉類などの生鮮食品、加工食品、日曜雑貨などがそろっている、いわばネットスーパーです。「dash」の料金自体は無料ですが、「amazon fresh」でしか使えません。

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「dash」を使ったサービスでよりネットでの買い物がよりシンプルになる感じです。物理的に作業がシンプル且つ楽で、購入までの手順がシンプルなほどユーザーはそちらへ流れると思います。 「dash」のようなガジェットを使ったECが主流になるパラダイム変化が起きる可能性すらあります。家にすでにある物のバーコードを読み取る為、一度購入した物をリピートする確率が高くなると考えられるので、amazon freshでオリジナルブランドの日曜品を作って販売すればスゴイ事になりそうです。

ウィークポイントは服や雑貨のように、ショッピングを楽しむという商品には向かないので、日用品に限定されると思います。

amazon dash的サービスは伸びシロがすごいかも

現在は限定された地域だけのサービスですが、個人的には中長期的にみて、かなり伸びシロがあると感じます。

ここ数年アメリカの田舎では超大型ショッピングセンター進出の影響などで、地域のスーパーがどんどん潰れています。スーパーが残っている所でも品揃えがかなり悪く加工品ばかりで値段も高いのだそうです。

食料品に関して言えば田舎なのでスーパーなどに行かなくても農産物が豊富にあるような気がしますが、国や州からの補助金の影響や穀物メジャーが幅を利かせている為、作っているのはほとんどが穀物のみ。

野菜に関しても企業農業が進んでいるアメリカでは合理性や効率を優先するので輸送コストがかかる野菜は、田舎向けには作らず都会に住む人向けに作られています。田舎に住むアメリカ人の中には偏った食事から栄養失調になっている人も少なくないのだとか。

いわゆる「買い物難民」がアメリカには蔓延しているのです。加えて高齢化が進む状態で、amazon dashのようなガジェットとのようなサービスはニーズが高くなるのは容易に推測できます。しかし、アメリカの国土の広さゆえに輸送コストからは逃げられない側面は無視できません。

日本の「買い物難民」にウケるんじゃないの

個人的にはむしろ日本でamazon dashとamazon freshを組み合わせたようなサービスが受けると思います。地方の過疎地はもちろんのこと、都内でも高齢化と買い物難民は大きな問題になっています。

よく取沙汰されるのは多摩ニュータウンなどですが、都会といわれる場所でも、実際買い物をする店も限られていて遠出が難しい高齢者には日用品を買いに行くこと自体が一苦労です。

ECにおいて商品を購入するまでの作業をよりシンプルにできれば高齢者をユーザーとして獲得しやすくなるでしょうし、5年後、10年後に高齢者となっている世代には、amazon dashのようなガジェットを使ったり、ネットで商品を購入する事への抵抗はほとんど無くなっていると思います。

 

 

 

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スターフィールド編集部

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