2014/07/02
通販を新しい次元に連れて行くかも!?香りを伝えるガジェット
ECやテレビショッピング等で買い物をする場合と、いわゆるリアル店舗の場合では根本的に商品の感覚的な情報が違う。
リアル店舗であれば当然お客に『視覚・嗅覚・触覚・味覚』を感じてもらえるが、その全てを通販で伝える事は現段階で不可能だ。視覚に関しては画像・映像で伝える事ができるが、嗅覚・触覚・味覚は他人の感想をお客に伝えて、そこから想像してもらうしかない。
しかし、オーフォン・デュオ(oPhone DUO)という新しいガジェットが通販を1段階リアル店舗に近づけてくれそうだ。
香りを送れるオーフォン・デュオ(oPhone DUO)
箱に2本の円柱がささったようなユニークな形のガジェットは、なんと香りを送る事ができるというオーフォン・デュオ(oPhone DUO)。パリのヴェイパーコミュニケーションズが発表した次世代感たっぷりの代物だ。CEOのディビッド・エドワーズ氏はハーバード大の教授でもあるそうで、左上の写真がエドワード氏。
どんな仕組みかというと、oPhone DUOは名前のとおり香の電話機のようなガジェットで、一度に約10秒のあいだ香りを送る。もちろんだが実際に香りを送るのではなく、送信側から香りに関するデータを送り、受信側がそのデータを元にガジェット内で香りを構成する。電波を音に変換す電話同様、電波を香りに変えるのである。
2本の円柱はシリンダーになっていて、4つの香りが入ったチップが8つ入っている。プリンターのインクカートリッジに似ていて合計32の香が入っている。組合せ次第では30万通りを超える香りが作れるとの事。
oPhoneで香りを送るには無料のoSnapというアプリケーションをダウンロードする。
現時点では香りを送る側が、どんな香りにするか操作する必要があるが、将来的には写真を撮っただけで、その香りを送れるようにしたいとの事。
oPhoneは2015年から販売を開始する予定で、価格は199ドル。キャンペーン中で今なら149ドルとの事。以外に安い気がするが、プリンター同様、香りが入ったカートリッジが高くなりそうな気配がする。
とはいえ香りを伝えられるデバイスがまもなく実用化されるという事は、大きな1歩だと思う。この技術がさらに進めば、スイーツを販売するサイトでは甘い香りが広がり、高級和牛のお取り寄せサイトでは焼肉の匂いが食欲をそそり販売数を伸ばす。さらにお香やアロマなど今まで通販には向かなかった商品も販売できるかもしれない。
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スターフィールド編集部
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