2014/08/19
日本郵便の新サービス『ゆうパケット』でEC事業者は低コスト化を目指せる!?
今年の6月から日本郵便の新たなサービスとして「ゆうパケット」なるものをはじめました。 ヤマトや佐川が値上げを進める中、低コスト化を謳ったサービスのようなので、もし本当にコストが下がるならゆうパケットを利用するのもありかなと調べてみました。
そもそもゆうパック(宅配便)とゆうメール(メール便)があるのに、なぜに新サービスという事ですが、私が担当する通販サイトも含めて、扱っている商品によっては上記の2サービスはサイズの条件が微妙だったりします。
コスメやファッション小物、コンタクトレンズなどはメール便で送る場合に厚みの制限に引っ掛かり、しかたなく宅配便を使ったりしている場合があります。
宅配便の送料は大口でも1個400円以上はするので、送料無料があたりまえになってきている楽天・yahooショッピングなどのモールでは、かなり頭を悩ませるところです。サイズ的にメール便に入ったとしても、配送が遅かったり、追跡ができなかったりと顧客満足度に影響する要素があります。
おそらく「ゆうパケット」はそういったEC事業者をターゲットにしているのだと思います、つまり宅配便とメール便の丁度中間というイメージです。料金的には宅配便より安価でメール便よりも早く届けられるという事なのでしょう。
メール便は厚みの条件が2センチ以内というものが多いですが、ゆうパケットは3センチまで大丈夫のようです、3辺の合計が60センチを超えなければいいようなので、ある程度自由が利きそうです。
加えて追跡が可能なので、「届かないけど、どうなっているの?」というお客さんがいた場合でも状況を確認できます。メール便(ゆうメール)では追跡ができないので苦労する事が多々ありますが、そこは解消できそうです。
とはいえ一番大事な料金ですが、一体いくらなんだと日本郵便のホームページやらリリースを探し回りましたがのっておらず、結局のところ集配担当になる近くの郵便局と相談の上、料金がきまるようです。ゆうパケットについて書いている記事なんかを見ると100円~300円程度となっているようです。
早速、担当となる郵便局の窓口に電話してみましたが、郵便局のスタッフさんは「ゆうパケット?、そんなのあるんですか?」と逆に聞かれてしまいました。郵便局の中でも定着していないような気がしますが、まだ始まって3か月弱という事で、そんなものなのかもしれません。
送料は個数・重さ・サイズによって幅があるようで、個数によっては下げられそうな感じです。ただ1年間に500個以上という条件があるとの事。
ECでの存在感を強める日本郵便
配送サービスでの新しい展開に加えて、EC-CUBEとの連携も始めたようです。
EC-CUBEで買い物をする場合は会員登録が必要になりますが、日本郵便が運営するサイトの「ゆうびんポータル」のIDでもログインができ、商品を購入できるそうです。
※ゆうびんポータルとは・・・
メールアドレスや住所等を登録して会員になれば、「ゆうびんID」(お客さまID)を取得し、集荷や再配達のお申し込みをはじめとした日本郵便の各種サービスを利用できる
http://www.ec-cube.net/jp/partner.php
さらに通販事業者からの荷受け増加を目指して、「通販ワンストップ通販ソリューション」なる、サイトの構築、受注、出荷、決済、マーケティングまでをトータル的に請け負うサービスも始めるとのことです。アマゾンFBAのような商品を預かる倉庫もあり、コールセンター運営も行うそうです。
本格的に日本郵便がEC業界に参入する形になりそうです、今後EC業界における配送サービスの中心的な存在にもなりうるので、どんな展開をみせるのか注意してみていく必要がありそうです。
http://www.post.japanpost.jp/service/tsuhan_solution/pdf/jp_sol.pdf
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スターフィールド編集部
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