グロースハッカー-ライアン・ホリデイ
去年の12月に出版された「グロースハッカー」という本を読みました。
グロースハックという言葉自体が、最近よく使われるようになった、マーケティング用語ですが、いまさらながら勉強してみました。
本書は、主にドロップボックスやエバーノートといったBtoCのウェブサービスを取り上げておりますが、グロースハックという概念自体は弊社の展開するBtoBのソリューション提供とBtoCの通販サイトでも通ずるものがあると思いました。
本編は120ページほどでサクッと読めるのもよいです。
グロースハッカーの定義
著者はグロースハッカーを以下のように定義しております。
グロースハッカーは、伝統的なマーケティング戦略を放棄し、検証・追跡・測定が可能なものだけを用いる。彼らの武器はCMや宣伝や資金ではなく、電子メール、PPC、ブログ、プラットフォームAPIだ。古い世代のマーケターが”ブランディング“や”マインドシェア”などの漠然としたものを追い回している間、グロースハッカーはひたすらユーザーと成長とを追跡する。そして、戦略が当たれば、ユーザーがユーザーを引き込む連鎖反応が生まれる。グロースハッカーとは、自立し、自己増殖する成長マシンの発明者であり、オペレーターであり、整備士だ。この成長マシンが新興企業を成功に導くのだ。
以下抜粋
- グロースハックとは、ツールキットというよりもマインドセットだ
- プロダクトマーケットフィット(PMF)と呼ぶレベルにサービスが到達するまで、長い時間をかけて調査とインテグレーションを行う。いかにPMFをつかみ取るか
※PMFでとは、サービスと顧客(のニーズ)が完全にシンクロする状態 - なぜ私はこの製品を使うのか?ユーザーにも質問しよう
- すべての人へではなく、ふさわしい人へ
- 口コミは偶然には起きない。設計するものだ。
- 書籍の一部をファイル共有ソフトで拡散させるなど、保守的な業界でも可能
グロースハック例
- 順番待ちに期待を煽る
- 招待制にしてプレミアム感を醸し出す
- 数百の偽プロフィールを作り、人だかりが人だかりを呼ぶ状態をつくる
- 製品を使えるサービスを一つに絞り、便乗する(Paypalはイーベイに便乗)
- 影響力のある人を引き込む
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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