HTML5で正式な要素になった<ruby>の基本的な使い方
2014年の秋に正式にW3Cから勧告されたHTML5では、
それまで一部のブラウザ用に作られたタグで、
正式なタグとして採用されたものがいくつかあります。
その中でも、利用すると便利だと思われる<ruby>というタグがあります。
このタグは感じなどに読み仮名などをルビとして表示させるためのものです。
↓表示例
基本的には、以下のように記述して使います。
1 | <ruby>文字A<rt>るびa</rt>文字B<rt>るびb</rt></ruby> |
まず、<ruby>でルビを付ける対象の文字全体を囲みます。
次に、ルビを付けたい文字のあとに、<rt>タグでルビの文字を記述すれば完了です。
ただ、Firefoxでは、現時点(Firefox36)ではrubyの表示に対応しておらず(プラグインが必要; 38より正式に対応予定 →追記(2015/05/22):無事38から正式に対応されたようです<参考>)、
そういったruby非対応のブラウザに配慮したい場合は、以下のように記述します。
1 | <ruby>文字A<rp>(</rp><rt>るびa</rt><rp>)</rp>文字B<rp>(</rp><rt>るびb</rt><rp>)</rp></ruby> |
ここではルビの文字を括弧で括るようにします。
<rp>で囲った文字は、
<ruby>に対応したブラウザでは表示されず、非対応のブラウザのみで表示されるため、
非対応のブラウザではカッコ書きでルビの文字が表示されるようになります。
ルビがたくさんあって記述が面倒な場合は、以下のように<rt>や<rp>の閉じタグを省略することも可能です。
1 | <ruby>文字A<rp>(<rt>るびa<rp>)</rp>文字B<rp>(<rt>るびb<rp>)</ruby> |
以下のように、ルビを付けたい文字を<rb>で囲む方法もあります。
1 | <ruby><rb>文字A</rb><rp>(</rp><rt>るびa</rt><rp>)</rp><rb>文字B</rb><rp>(</rp><rt>るびb</rt><rp>)</rp></ruby> |
<rb>はHTML5が正式に勧告される前に廃止されそうになったのですが、
より複雑なルビの表記に対応させるために、採用されることになりました。
また、さらに<ruby>タグ内全体のルビを下付けで表示させる<rtc>というタグも採用されていますが、
ブラウザで表示に対応しているものが殆どないようですので、省略いたします。
使ってみると意外と簡単に使えますので、
ぜひお試しください。
参考サイト
Author Profile
NINOMIYA
Webデザイナー兼コーダー出身のフロントエンド開発者です。 UXデザインやチーム開発の効率化など、勉強中です。
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