2015/07/29
夏場の動画撮影で気を付けるべき現象
一眼レフやミラーレス一眼で動画の撮影を行うという事が普通になってきていますが、本来写真をとる機材ということもあり、動画撮影をする際に弱点があります。それは「長時間の撮影」です、限られた時間しか連続撮影ができません。
なぜそんな事になるのかというと、ビデオカメラに比べると一眼レフやミラーレス一眼などは、センサーサイズが大きくなります。
ある程度ちゃんとした一眼の場合は図の一番上のフルサイズセンサーと言われる物がのっています、ミラーレスではAPS-Cというサイズを使っている物もたくさんあります。ではビデオカメラはというと、大きい物でも2/3型(左下)のセンサーサイズでフルHDのビデオカメラでもこのサイズです。フルサイズセンサーと2/3型では面積が15倍ほど違う事になります。
センサーが大きいために繊細で美しい映像が撮れる点も一眼のカメラで動画を撮影する理由なのですが、センサーが大きいが故に長時間撮影し続けるとセンサーが発熱してしまうんです。温度が上がり過ぎると「オーバーヒート」などの表示が出たり、さらに続けると自動で停止してしまいます。機種にもよりますが30分程度でオーバーヒートになってしまうようです。(Panasonic製品には2時間程度撮れるものがあるようです。)
夏の炎天下で動画撮影をする場合はさらにオーバーヒートが起きやすくなってしまうので注意が必要です。熱が逃げない場合30分もたない事もあります。そのまま無視して撮影を続けると、本体内部の機器がダメになってしまうなんてことも実際おきてしまうようです。
じゃあどうすりゃいいのって話なのですが、正直もう構造上の問題なので長時間撮らないようにするしかありません。人によってはカメラ本体を2台持って撮影する人もいるようです。しかし2台持つのは効率的じゃないので、動画を撮るときはビデオカメラを使えという事でsonyのレンズ交換式のビデオカメラなどを使うのが現実的なところです。NEX-VG900はセンサーサイズがフルサイズですが約13時間の連続撮影ができると製品情報には書いてありました。
センサーサイズが大きくても技術的に連続撮影が可能なら、一眼のカメラも同じような機能つければ良いんじゃないの?という疑問が残ってしまうのですが理由を調べると、どうやらそれは「関税」との事。ヨーロッパではスチールのカメラよりビデオカメラの方が関税が高く、長時間動画を撮影できる物はビデオカメラに分類されてしまうんだそうです。
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スターフィールド編集部
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