2015/11/18
意外と知らないTTSの世界
「TTS」って聞いた事があるような無いような感じですが、「Text To Speech」の略でテキストを音声にして読み上げてくれるシステムを指します。他には「合成音声」と言ったり、スピーチシンセサイザーなんて呼ぶ場合もあるようです。
おそらくTTSで検索すると為替に関する用語にもあるらしく、そちらが多く表示されるので「Text To Speech」で検索した方がいいかもしれません。
TTSについては数年前くらいから、youtubeでナレーションとして使用されたり、地上波でもバラエティ番組のナレーションに使われたりしています。最近はよく利用されているので珍しくもなくなりましたが、海外向けの動画を制作する場合にナレーションって英語で入れたら親切だなと思いちょっと調べてみました。
TTSは特殊なソフトウェアが必要そうなイメージですが、実はgoogle翻訳を利用すると簡単にできます。
上のdemoから開けるページで右クリックをすればMP3の音声ファイルとして保存する事ができます。
「http://translate.google.com/translate_tts?tl=ja&q=」こちらがそのURLになりますが、最後=の後に、しゃべらせたい言葉を入力すればOKです。滑らかなTTSが多くなってくると、逆にこのぎこちなさが良く感じてきたりもします。
ちなみ「tl=ja」の部分を「tl=en」に変えてあげれば英語に変更できます。
こちらのサイトはgoogle翻訳を使ったTTSを使いやすくしてくれています。若干日本語入力にバグがあるかもしれませんが。
テレ東のバレエティ番組のナレーションで使われているアレ
こちらはTexr-to-Speechのデモ画面です。LanguageをJapaneseにして、VoiceをShouに、Effectはnoneのままでテキストを入力してみてください。
バラエティ番組のナレーションをして使用されているTTSの声でしゃべらせる事ができます。知っている方は「あっ、聞いた事がある」と思うはずです。
このデモ画面にあるリンク先では、写真などから2Dまたは3Dのキャラクターを作り、しゃべらせるというサービスを提供しているようです。
最新のTTSは感情も表現できる
メガネメーカーのイメージが強いHOYAですが、意外にもグループ会社の中にはTTSのサービスを提供している会社があります、その名もHOYAサービス株式会社。こちらで提供しているのがVOICE TEXTというサービスです。
どうやら先ほど上で紹介したバラエティ番組のナレーションについてもHOYAサービスで開発されたようです。気になる方はこちらに詳しく書いてあります。http://voicetext.jp/show/
VOICE TEXTのでもページを見てみると、話し方にかなり自然で聞き取りやすい印象を受けます。
さらに新しい取り組みとして公開されていたのは、なんと感情を表現できるというものです。
まだ試作段階のようですが、デモページで実際に試してみると、確かに感情が伝わってきます。今後、開発がさらに進めば、本当の人間が話しているのか、TTSなのかわからなくなるかもしれません。
知り合いのナレーターさんとTTSについて話した事が以前ありましたが、かなり戦々恐々としていました。その方は独特の声をお持ちなのですが、一度声をサンプリングしてしまえば、自分がいなくてもナレーションができてしまうと言っていました。そうなると、有名なナレーターが声を一般に売るという時代が来るかもしれません。
ちょっと話が飛躍してしまいましたが、今後期待の持てる分野です。
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スターフィールド編集部
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