STERFIELD

2015/12/08

PhotoShopでの画像加工のコツ基礎編

PhotoShopでの画像加工のコツ基礎編

画像加工の中でもWeb制作において
使用頻度が高いであろうトリミングにフォーカスを当ててみました。

筆者自身はイラストレーターでもデザイナーでもないので
あくまでデータの扱い方という側面で記載します。

画像抽出におけるコツ

おおまかに分けると以下に集約されます。

  1. 抽出したい画像の輪郭に対して内外の特徴を把握する
  2. 部分的に1が異なればパーツパーツに分けて捉える
  3. 内側と外側の特徴を差別化し、その差を作業レイヤーで強調する

文面では解りづらいと思うので
実例にて紹介していきます。

実例

今回はある程度トリミングのしやすい画像を選びました。
動物(モフモフ系)は毛の境が非常に高度なテクニックを要するので割愛です。

ターゲット元画像

ターゲット元画像

招き猫を抽出します。
背景はグレーのグラデーションがかかったホワイト系。ターゲットは金と黒。

やることは「白はより白く、色味(金等)・黒はより濃くして差別化する」です。

作業レイヤーを作って「自動選択」で大雑把に選択して選択範囲を2,3px縮小して反転。
その後、彩度をグッと上げると招き猫が怖い感じに強調されます。

色味を強調

色味を強調

ここでのポイントは「背景はほぼ無彩色」です。
なので、ある程度選択範囲の中に背景が入っていてもターゲット(だけ)の色が変わります。

次に、色味のあるところを濃く(暗く)して背景と更に差を作りましょう。
選択範囲とレイヤーはそのままで、「特定色域の選択」にて「レッド」「マゼンタ」などのブラック要素を増やしましょう。
 ※ 絶対値のラジオボタンをONにしておくのがコツです。

有彩色を濃くした

有彩色を濃くした

ズームアップしてみるとこんな感じまでなりました。

輪郭ズーム

輪郭ズーム

今度は逆に、背景のグレー寄りをホワイトよりにしましょう。
背景を自動選択でザックリ選択後、拡張2,3pxして「特定色域の選択」にて
ホワイト、グレーのブラック要素をマイナスします。さっきの逆です。

背景をよりホワイトに

背景をよりホワイトに

あとは最後の仕上げです。
輪郭部分を強調します。上述の方法を同じく範囲選択後、「アンシャープマスク」をかけます。
微調整は画像を見ながら、基本的に全ての設定値は「大きめ」で。

エッジ強調

エッジ強調

最後に背景を選択します。
適当に「自動選択」後、必要に応じてギザギザをごまかすために「輪郭を滑らかに」1-2px,
輪郭をぼかす 1-2px した後で「選択範囲を反転」し、作業用に作ったレイヤーは削除して切り抜くだけです!

切り抜かれた招き猫

切り抜かれた招き猫

出来た画像

出来た画像

最後に

さまざまな画像があり、シーンに応じて使う技術は異なります。
似たような画像であれば「アクション」を使用することで
ボタン一つ+微調整で済むでしょう。

「クイックマスク」などを使わなくても出来てしまう
ちょっとした加工技術みっちょな紹介でした。

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著者近影

スターフィールド編集部

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