目が見る色と頭が見る色
デザインでイラストを入れたり、絵を描いたりするとき、
質感を出来るだけ短時間で出すことが求められる機会は多いと思います。
この質感を出す上で、一つのポイントとなることがあるのが、
目が見ている色と、脳が見ている色にはズレが出てくることがあることを意識することです。
今回はその中でも影と色の関係についての、基本的な部分についてご紹介いたします。
↑こちらのいらすとの、下にある白黒のチェックですが、
円柱の影になっている箇所は、実際には↓のように、影になっていない黒の部分よりも暗い色なのですが、
白として認識できると思います。
実際は暗い色なのですが、
影と色の関係から、脳が再処理を行ってくれるため、
影になった部分も白としてみることができます。
もうひとつですが、
こちらのような立方体があった場合、
一つ一つの面が一色で構成されていると見ることができます。
しかし、実際には下のイラストのように床からの反射光で、側面はグラデーションになっています。
しかし、脳はこの反射光を省いた状態を計算して、
一面が一色になっていると認識します。
日常で生活する場合、
この脳の働きが、色や影の実際の状態を知る手助けになりますが、
デザインをしたり絵を描いたりする場合は、
脳が省いた情報を再現することが、質感を高める場合が多くなります。
こちらのことを意識することで、
作品の作り込みやアイディアを増やすヒントにしていきたいです。
参考文献
カラー&ライト ~リアリズムのための色彩と光の描き方 2012/1/30 ジェームス・ガーニー(James Gurney) (著)
Author Profile
NINOMIYA
Webデザイナー兼コーダー出身のフロントエンド開発者です。 UXデザインやチーム開発の効率化など、勉強中です。
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