STERFIELD

越境ECをスタートする前に!必ず簡易市場調査をしてください。

越境ECをスタートする前に!必ず簡易市場調査をしてください。

はじめに

先日、中小機構主催のセミナーに登壇するため愛媛県松山市に行ってきました。 今年度は全国各地、6箇所でセミナー&ワークショップをさせていただきました。 どの地域の方も熱心に取り組んでいただくのは変わらないですが、地域によってノリが違うというか、ワークショップの盛り上がりなどは地域差があって面白いなと思います。

このブログでは、一年にわたり、地方で中小企業向けの越境ECセミナー&ワークショップをやってみて、「越境EC始める前に、簡易的にでも市場調査することは必須だなぁ」と感じたことなどを共有します。

越境ECで成功するパターン

1,現地ですでにニーズが有る

身も蓋もないのですが、海外現地ですでに認知があり、需要があるゆえに、現地ECで転売されているような商品は、日本企業が公式で出店したら当然成功する可能性が高いです。

私のワークショップでは現地ECにアクセスして市場調査をするのですが、最初にやることは「自社の商品が出品されているか」を調査することです。 「自社商品が出ているわけないよ、出品していないからこのセミナーに来たんだ」と言われるセミナー参加者もいるのですが、実際に調べてみると、「あれ? 自社商品出てるね」ということがママあります。 特にお菓子などの商材で多いのですが、特に海外向けに卸したりしていなくても、現地の方が現地ECモールで転売をしているケースがあります。 このケースは、非常に有望です。メーカーの方は転売されている状況をネガティブに捉えることもあるのですが、「転売されるほど認知と人気がある」というポジティブに捉えるほうが吉です。

公式サイトとして、きちんとブランディングしつつ展開することで、ECサイト上の売上だけでなく、現地のバイヤーからのBtoB取引の打診に発展することもあります。

2,国内の競合商品が公式または転売で出品されている

自社商品を検索しても見つからないときは、国内の競合企業の商品を検索します。 競合の商品が売れているということは、自社商品も可能性ありと考えます。 出品規制などもクリアしている可能性が高いです。

3.類似商品がどの程度販売されているか

自社商品も、競合商品も出品されていない場合は、同じカテゴリの商品がどの程度人気があるか調べます。 特に、日本から出品している商品数と、販売数を確認して、現地での需要を測ります。

1、2、3の順に調べることで、おおよその成功確率がわかります。

結果にがっかりしないでください

上記を調べると、1,2,3どれも芳しくない結果がでることもあります。 しかし、それは一つの海外モールでの調査結果に過ぎません。 別の国で調べたり、別のサイトで調べるなどをすることで、結果が変わることはよくあります。

まとめ

大事なのは、慣れない外国語のサイトを根気よく調べて、自社の可能性を探ることです。 最初にこの工程を経て、「行ける!」という確信を得ないまま海外展開の実務的な準備(サイト構築とか)をすると、あとで必ず公開します。

ぜひ最初に海外サイトでの簡易市場調査を行ってください。

Author Profile

著者近影

HASHIMOTOHIROKI

1984年香川県生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学専修卒。 三味線奏者、豆腐屋、八百屋を経て、現在はスターフィールド株式会社で、あらゆる日本企業を世界進出させるべく越境ECの普及に力を注ぐ。 特に中国、台湾向けECカート導入がメイン業務。

SHARE

合わせて読みたい