3円から入札して欲しいものゲット?タイのユニークなオークション型ECサイトChilindoを徹底解説!
はじめに
ますます東南アジアの国々は日本にとって身近な存在になってきていますが、日本と東南アジアの関係性はタイなしでは語れません。
リトルトウキョウとも呼ばれるような日本人の方々が多く住まれる地域が存在し、東南アジア諸国の中で日本人が一番多く住む国です。
今回は、そんなタイで生まれたオークション型のECサイト、Chilindoをご紹介します。
Chilindoとは?
2014年にサービス開始した、オークション型のECサイトです。
日本でいうヤフーオークションに似ているようなサービスで、商品を欲しいと思った人が払いたい金額を入札し、出品者が納得いく価格だったら、落札=購入という形でお買い物をします。
タイ国内では、東南アジア大手ShopeeやLazada、中国の大手京東(JD)がバックについたJD Central に次ぐ月間トラフィック量を達成しており、ユーザー数は650万人以上。50万点以上の商品が毎月売買されています。
使い方も至って簡単。
入札して、買って、笑おう!
とのことです。
Chilindoの特徴
他のECモールと異なる一番の大きな特徴は、やはり「入札」です。
Chilindoの場合は、最低入札価格がなく、1バーツ(約3.5円)から入札することができ、比較的小さく単価の安い商品(マスクや、子供のおもちゃ、充電ケーブル等)も多く見かけます。
既にマレーシアやベトナムにも進出をしていますが、2020年の時点ではそこまで他国でのプレゼンスは高くないのが実状です。そこで、2020年8月には、大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと組むことで、Chilindoの越境EC事業の拡大に力を入れていくとの発表がされました。
まとめ
オークションで商品を買った経験がない筆者からすると、なぜオークションが人気なのだろうと不思議に思いましたが、Chilindoは、「欲しいものを自分の納得することができる価格で買える満足感、他の人が高い価格を出してこないかのヒヤヒヤ感」を売りにしてタイで人気を集めています。
日常的に市場などで、値引き交渉をする文化であることも、ECでのオークション文化を盛り上げた一因かもしれませんね。
《参考・画像出典》Chilindo , NationThailand , TechinAsia , Vinculum , iPrice
Author Profile
MINGFAN
自称東南アジアオタク。SNSの中の人、メルマガの人です。アジアのマーケット事情やShopeeの運営系を中心に書いてます。
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