【拼多多】今中国でもっとも勢いのあるECプラットフォーム拼多多(Pinduoduo・ピンドウドウ)とは?
はじめに
世界最大のEC大国である中国は、プラットフォームの栄枯盛衰も激しく熾烈なサービス合戦が続いています。
今回は、その中でも今最も注目すべきサービスの1つである拼多多(Pinduoduo・ピンドウドウ)をご紹介します。
拼多多とは
拼多多とは、アリババや京東と同じく中国のECプラットフォームです。
2015年9月に設立され、2018年7月にナスダック上場という驚異的な成長を遂げています。
中国のECにおけるシェアの約5.2%を握っており、その規模はアリババ、京東に次ぐ3位、ユーザー数は3億人超えであり、この数字だけでいうと京東を超えて中国2位の水準になります。
2019年2月には越境版である拼多多国際をリリースし、日本企業の進出も少しずつ進んできています。
拼多多の低価格戦略
拼多多の特徴は、あらゆるものが低価格で購入でき、また低価格を実現させるための仕組みが整っていることです。
例えば、一定の数まで購入数が達すればかなりの低価格で購入できるという、日本でもおなじみの共同購入機能があります。
これに対して、WechatなどSNSを使って大規模なプロモーションをすることで、日本とは桁違いの購入者数が集められ、結果としてかなりの低価格が実現できるという仕組みです。
このような低価格戦略から拼多多は中国農村部のEC利用を加速させました。これが成功の1番の要因だと言われています。
中国農村部の人口はおよそ40%と言われていますが、所得の格差が原因で都市部に比べてECの利用率は低いとされていました。そこに拼多多の低価格戦略がはまり、農村部での利用が一気に増えました。
農村部は都市部に比べてブランド性よりも価格帯を最も重視する傾向が強いようです。
まとめ
最近では日本でもよく聞くようになってきた拼多多ですが、2019年前期は売上のほぼ全額にあたる広告費を計上しているなど、まだサービスとしては投資段階であるようです。
しかしその成長はめざましく、また農村部にリーチできる数少ない選択肢ですので、日本企業は戦略的に利用を検討すると良いと思います。
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スターフィールド編集部
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