2022年6月20日施行!
ヨーロッパ向け郵便「通関電子データ送信義務化」について
はじめに
国際郵便においてまたルール改正の動きがありましたので紹介いたします。2021年1月1日に施行された通関電子データの送信義務化ですが、対象地域が拡張され、ヨーロッパ等へも通関電子データの登録が必須となります。
「通関電子データ」とは
初めての方は、最初の義務化が決定された際に、対象範囲や電子申請の登録サイト等を詳しく書いておりますので、下記の記事を参照ください。簡単にまとめると、「手書き」のラベルだけでは送れませんよという内容です。
新しい通関電子データ送信義務化内容
義務化開始日
2022年6月20日(月)以降引き受け分
電子データ送信が必須の国・地域
2022年6月20日時点
- 米国(2021年1月1日から施行済み)
- アイスランド
- アイルランド
- アゼルバイジャン
- アルバニア
- アルメニア
- アンドラ
- イタリア
- ウクライナ
- ウズベキスタン
- 英国
- ジブラルタ
- エストニア
- オーストリア
- ガーンジー
- カザフスタン
- 北マケドニア
- キプロス
- ギリシャ
- キルギス
- クロアチア
- コソボ
- サンマリノ
- ジャージー
- ジョージア
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- セルビア
- タジキスタン
- チェコ
- デンマーク
- グリーンランド
- フェロー島
- ドイツ
- トルクメニスタン
- ノルウェー
- バチカン
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ガドループ
- 南極における フランスの地域
- 仏領ギアナ
- マルチニーク
- レユニオン
- ブルガリア
- ベラルーシ
- ベルギー
- ポーランド
- ボスニア・ ヘルツェゴビナ
- ポルトガル
- マルタ
- マン島
- モナコ
- モルドバ
- モンテネグロ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルーマニア
- ルクセンブルク
- ロシア
参考:https://www.post.japanpost.jp/int/ead/country_tsukan.pdf
義務化対象国
全世界 ※米国宛は電子データがないものは引受拒否
義務化対象サービス
EMS(物品)、国際小包、小形包装物、国際eパケット、国際eパケットライト
義務化対象外サービス
EMS(書類)、書留付き印刷物
申請必要情報
差出人名・住所、受取人名・住所、内容品名、総重量、郵便物番号(追跡番号)
申請登録サイト
国際郵便マイページサービスにて、登録と同時にラベルの作成を行う必要があります。
一度登録すれば、同じ送り先や似たような荷物を送る場合、過去のデータを活用できるので便利です。しかし、送る商品が多い場合は作業に時間がかかるので、要注意です。
まとめ
その他の地域に関しては、引き続き
遅延や返送のリスクがあることをご承知いただければ、通関電子データの送信が無くても引き受けが可能ですが、可能な限り送信にご協力をお願いします。
と記載があります。また、今回は対象地域の追加以外は、2021年1月1日施行の内容から変更はないようです。前回記事でもご紹介させて頂きましたこういった背景は、下記の内容と照らし合わせるとより理解が深まるかもしれません。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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