各国の配送業者シリーズ
「日本の海外向け配送業者まとめ2」
はじめに
以前に各国の配送業者シリーズ「日本の海外向け配送業者まとめ」を投稿しましたが、その第二弾です。
前回まとめた配送業者は国内だと一般的な配送業者だと思いますが、少し毛色の異なるパターンとして今回の配送、物流業者をご紹介いたします。
取り扱い品など状況に合わせて物流会社を選択することは越境ECビジネスにおいて重要なので、参考になれば幸いです。
まとめ1はこちら
JAL(JAL宏遠株式会社)
国際輸送プラットフォームとして宏遠(ホンユエン)グループホールディングスとの共同出資で中国向け越境EC支援事業を手掛ける新会社「JAL宏遠株式会社」が設立されました。
物流から商流に対して特化しているような形態でマッチングやフルフィルメントなどを総合的に支援しています。
このサービスの特徴と流れは以下の通りです。
- 日本企業と中国ECモール等のマッチング手配、売買仲介
- 羽田空港隣接地を拠点に倉庫等で商品の保管・管理
- JAL管轄に倉庫においてのフルフィルメントサービス(ピッキング、梱包、ラベリング、発送)、輸出通関、国際航空輸送手配までの面倒なことも一貫して対応
- 羽田の倉庫から北京首都空港までの航空輸送を行っており、基本的なラインを構築
- 北京へ到着後は宏遠グループが管理する越境EC通関センターでの輸入通関、個別配送
サービスイメージは以下のような形です。
《出典》impress
2社は共同のリリースで新事業について国内外の多彩なネットワークを有し、JALの航空貨物輸送と宏遠グループの中国における越境EC物流に関する知見・施設等の両社における「強み」をあわせて活かしていくことで「一歩先を行く価値の創造」に向けて取り組んでいるとのことなので、「JAL宏遠株式会社」は中国特化がポイントなっているようです。
日立(共同物流サービス)
物流業務の合理化、配送先の業務効率向上、交通量や環境負荷の軽減などを軸と考え事業者に対しての対応力を追及している形をとっています。
たとえば配送部分を共同化することで、車両積載率向上と配送車両台数削減によりコストが圧縮される上、都市部の渋滞緩和や温暖化対策に対しても考慮しているようです。
共同化できる受発注、輸配送、保管など多岐にわたり、配送網などのインフラを標準プラットフォームとして構築し、共同保管、共同配送などを提供しています。
中継拠点設置による共同配送のみなど、部分的な利用も調整可能とのことです。
共同物流サービスの3つのポイント
point:1
共同物流による合理化を実現
共同物流を行うことで物流改善を狙い、複数による共同運営で対応幅を拡大。
業界全体の物流効率化に特化。
point:2
共通業務の効率化と個別業務への対応
多機能センターの活用により、複数のお客さまの共通ニーズと、お客さまごとの個別ニーズへ同時に対応。
また、共通業務の標準化で物流効率アップ、環境負荷低減などを実現するとともに、付加価値業務で差別化を図ります。
point:3
同一業界対応のノウハウを展開
多くの物流システムを構築する中で培ったノウハウをもとに、その業界のニーズに合致した柔軟なサービスの構築を行います。
業界ごとに情報システム、物流センター、配送網などの標準インフラ(プラットフォーム)を構築し、同一業界のお客様に共同保管・共同配送などの共同物流サービス。
サービスイメージは以下のような形です。
システムやフローに対してのニーズに対しての対応力がポイントとして挙げられ、物流戦略支援、管理指標の提供、顧客要望への対応も行っているとのことで効率特化から来るトラックからのCO2排出量削減や交通渋滞の緩和に等の環境問題に対して注力していると言うのは持ち味としてポイントと思います。
《出典》日立物流
ECMS(株式会社ECMSジャパン)
日本発海外向けB2C輸送
越境ECに特化したB2C直送サービスが「B2Cダイレクト」
通常の国際宅配便同様、日本の企業様から海外の個人までの配達を行いますが、各国の越境EC政策や税制に対応した通関及び配送サービスを提供している点が、大きく異なります。
一貫輸送という輸出入通関手続き、自社オペレーションにて消費者の手元へ届けるという形で運用しており、発送対象地域は、中国、香港、台湾、韓国、タイ、マレーシア、シンガポールの7地域です。
越境EC制度に基づいた通関方式に対応しており、事前の商品チェックをし、通関トラブルを回避したり、現地税金の立替納付や、現地通関に必要なID情報収集などのユニークなサービスも行っております。
独自ドメインで行う越境ECにとっては最適な少量出荷において、EMSより安価な輸送料金設定となっており、Kg単位の料金体系があります。
発送後のお届け日数の目安は以下の通りです。
中国 3~7営業日
香港 2~5営業日
台湾 2~5営業日
韓国 2~5営業日
シンガポール 3~6営業日
タイ 3~6営業日
マレーシア 3~6営業日
《出典》ECMS
まとめ
日本からの配送業者第二弾としてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。
今後も物流サービスは発展していくと思うので、盲目的にビッグネームでの取引を行うのではなく、自分のモデルに適した物流は何か?ということを模索していき、越境ECでの成功の第一歩となることを願っております。
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スターフィールド編集部
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