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2024/01/04

農林水産省が選定した10商品!「食かけるプロジェクト」磨き上げ商品決定

農林水産省が選定した10商品!「食かけるプロジェクト」磨き上げ商品決定

はじめに

農林水産省は、訪日外国人が帰国後も、日本で楽しんだ食を再体験できるような環境づくりを目的として、日本産農林水産物・食品の輸出拡大につなげていく「食かけるプロジェクト」を進めています。

その中で、地域の食文化・食体験の魅力を伝える「商品」を越境ECにより販売するプロジェクトを行なっています。

このプロジェクトでは、全国から商品を募集します。選ばれた商品は磨き上げ商品として、各種専門家のアドバイス(商品開発、商品発信など)を受けられるそうです。 以前「食かけるプロジェクト」の概要について詳しく紹介した記事もございます。

食品の越境ECを農水省が支援!食かけるプロジェクト


今回は、その磨き上げ商品が選定されていたので、一部紹介します。

磨き上げ商品のご紹介

宇和島じゃこ天(有限会社安岡蒲鉾店:愛媛県)

ほぼ愛媛県内でしか水揚げされない「ほたるじゃこ」を一匹一匹手作業で魚肉解体し、昔ながらに石臼ですり身を練り、菜種油で揚げて作る愛媛県宇和島市の郷土料理。

山柿庵やま柿(國和産業株式会社:岡山県)

干し柿をひらいて巻いた、伝統茶菓「柿巻」をスライスした干し柿のお菓子。干し柿そのものの味を楽しめ、食べやすい一口サイズで個包装された商品。

サクラパスタ(有限会社玉谷製麺所:山形県)

日本の代表的な花である「サクラ」を象ったパスタ。独自製法により茹でても形が崩れず、モチモチの食感を楽しむことができる。サラダ、煮物、スープ等に添え、ワンポイントとして使える一品。

藤屋おろしわさび『粗』 藤屋おろしわさび『生』(藤屋わさび農園有限会社:長野県)

安曇野の豊かな湧水により、自社で育てたわさび原料を使用した練りわさび。自社でわさび原料を生育し、加工、製造を一貫して作り上げた一品。

木桶仕込み醤油(株式会社伝統デザイン工房:群馬県)

赤ワインと白ワインを食事によって飲み分けるように、「醤油の個性に応じて醤油を使い分けると、食はもっと楽しくなる」という視点で、日本各地の醬油メーカーの木桶仕込み醤油をセットにした商品。

そのほかの商品はこちら

選定された商品から分かること

「地域の食文化・食体験を訴求できる商品」が対象となる商品の要件になっているだけあり、地域の名産品が選ばれていました。

さらには、サクラパスタやグルテンフリー 宮崎辛生麺などひと工夫を加えた商品も目立ちます。

また驚いた点もいくつかあります。まず1つ目は冷蔵品であるじゃこ天が選ばれていることです。

このじゃこ天の賞味期限は、30日間(冷蔵) のようです。海外消費者に直接発送する狭い意味の越境ECを行うのは、難しい商材だと思います。国際配送(郵便)で冷蔵はコストが高く採算が合わないからです。 どのような戦略で販売をするのか注目です。

2つ目は比較的安価な商品が多く選ばれている点です。数百円〜千円程度の商品が主流のようです。これについては、磨き上げ商品に選ばれた商品だけでなく、他の関連性の高い商品とセット販売をするなどして、決済単価を上げる必要があるでしょう。海外送料を考えたとき、千円台の商品をわざわざ買う消費者は少ないと思われるからです。

また、単品LP販売を除いて、EC店舗で1つの商品のみを売ることはあまりありません。 複数商品のまとめ買いを促し、決済単価を上げていくような施策を打っていくのが王道です。

そういった状況を踏まえると、この単一の商品だけでなく、他の商品とどう絡めていくかがポイントになるのではと思いました。

参考

農林水産省 食かけるプロジェクト https://www.maff.go.jp/j/shokusan/eat/eatmeet/syokukakeru.html

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IKUTA

最近、よくセミナーにも登場します。

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