各国のECイベントシリーズ
「ミャンマーのECイベント特集」
はじめに
新型コロナウイルスの影響により、以前よりECの重要性が増しています。そんなECを語るうえで欠かせないのは各国ごとのECイベントです。
これまでは、宗教上の祝日などの存在感が大きかったですが、今ではECイベントを軸に購買活動を行うユーザーも登場しています。
今回は、東南アジア最後のフロンティアとも言われるミャンマーの主なECセールスイベントについてご紹介します。
ミャンマーのECセールスイベント
W11(独身の日)
アジア圏でのECイベントを語るうえで欠かせないW11(独身の日)の影響力は、ミャンマーでも非常に大きいです。
ミャンマーには、中国アリババグループのShop.co.mmがあり、このECモールが主導となり2018年からW11が開催されるようになりました。 初めての開催にもかかわらず、最初の1時間だけで1,500件以上の注文、1億4,300万チャット(およそ1,145万円)を売り上げました。
ミャンマーのモバイル普及率は105%となっており、上記の注文もほとんどがスマートフォン経由で行われたといわれています。
第1回の2018年はスマートフォンや化粧品、スポーツ用品が主な売れ筋でしたが、2019年には日用品やアイロンなどの家電など多種多様なジャンルが売上を伸ばしました。
Black Friday(ブラックフライデー)
北米での感謝祭由来のブラックフライデーは、11月の第4金曜日から開催されるECイベントです。
ミャンマーで開催されるECイベントの中では最も歴史が古く、2015年から開催されるようになりました。
大手ECモールのShop.com.mmは、ヤンゴンに本拠地を持つAGD Bank(アジアグリーン開発銀行)と連携を行い、デビットカードを無料提供を行いました。他にも、通信会社のOoredooと連携を行うことで、ブラックフライデーの購入者全員にデータ通信パックを無料配布するなど、ECにとらわれないサービス提供を行ったことが特徴です。その結果、一番インパクトのあるECイベントへ急成長を果たしました。
Cyber Monday(サイバーマンデー)
最後にご紹介するのは、サイバーマンデーです。こちらは、ブラックフライデーの直後の月曜日に開催されるECイベントです。
W11やブラックフライデーに比べると浸透度はそれほどありませんが、ブラックフライデーに連動して規模を拡大しています。
割引率は15~30%ほどとなっており、アパレルや玩具、食料品などもセールの対象となります。
まとめ
今回は、ミャンマーのECイベントについてご紹介しました。現時点では国際的なECイベントがメインですが、40歳未満の人口のが70%を占めており、モバイル決済の利用率が高いため、ミャンマーEC市場は今後大きく成長していく見込みがあります。これからも最新の情報をお届けします。
Author Profile
スターフィールド編集部
SHARE