海外ECカート企業を独自解説!アメリカ発ECカートPinnacle Cart
はじめに
まだ見ぬ海外のEC関連事業を少しずつ調べてご紹介しています。今回はアメリカコロラド発のECカート「Pinnacle Cart」を紹介します。
「Pinnacle Cart」社について
公式サイト上に設立に関する表記はございませんでしたが、Linkedinで調べると2003年7月創業となっており、IT企業としても老舗の部類に入る創業17年です。
上場はしておらず、本社は、コロラド州のゴールデンという都市にあり、ロッキー山脈の麓のアメリカの中心地に近いところに位置しています。
HP:https://www.pinnaclecart.com/
Pinnacle Cartの特徴
創業17年、実績30,000サイト提供のバランス感の取れたECカートといった印象を受けました。
Pinnacle Cartの価格
掲載されているプランは3つです。
- スタンダードプラン:月79.95ドル
- アドバンスドプラン:月199.95ドル
- エンタープライズプラン:要見積もり。
スタンダードプラン、アドバンスドプランともに1注文毎の手数料は発生せず、商品点数による制限もございません。
また、基本機能に関しても、3プランともほぼ同等で、唯一カスタマーサポートだけが、上位プランのみ優先となっております。
他にはどこで差別化をしているのでしょうか?
大きく異なるのは、サービス提供形態になります。
アドバンスドプランでは、定期購入、商品の絞り込み、注文フォーム、分割配送といった個別機能はありますが、特筆すべきは、カスタマーサポートで電話が追加されるというところと、決済手段が多様化するところでしょうか。
スタンダードプランは、年商250,000ドル以下という小規模ビジネスがターゲットである点と決済手段がPaypalとPruPayに限られます。
Prupay.comとは
ここで聞き慣れない決済手段が登場したため、調べて見ると、掲載されている住所がPinnacle Cartと同一であることから、子会社か関連会社であることがわかります。
また、手数料が2.9%+0.3ドルからとPaypalが3.6%からスタートすることを比較すると、0.7%ほど低くなっており、Pinnacle Cartを使うなら選ばない理由がないといったプライシングがされています。
Pinnacle Cartのローカライズ
決済手段
機能一覧で30以上の決済があると謳われており、Paypalなど複数の接続方法があるものもユニークでカウントされていますが、多彩な決済手段があることがわかります。
アメリカ国内の決済が多いですが、世界対応の決済や定期購入ができる決済も複数存在します。
拡張機能
アップセンターという名称でサードパーティのサービスとの連携ができるようになっております。
Mailchimpへ注文データを連携し、マーケティングに活用ができるといった具合です。
まとめ
サービス内容の分かりやすさ、サイト及び管理画面の情報の整理、価格設定等非常にバランスの取れたECカートで、アメリカ国内であれば非常に使いやすそうなECカートでした。ShopifyやBigcommerceなど上場企業もひしめくアメリカ国内のECカート業界ですが、非上場でここまで出来るんだということを示して頂いた事例かと思います。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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