中国版インスタグラム小紅書(Red)の最新事情
はじめに
今回は、中国版インスタグラムと呼ばれる小紅書(Red)について紹介します。最近日本の利用者も増えているとも言われており、また中国の最新トレンドを知る上で、中国向け越境ECを考えている方にとっては必須のアプリと言えています。まずは、概要から見ていきましょう。
小紅書(Red)とは?
小紅書(Red)と呼ばれ、中国版インスタと呼ばれ、SNSとECとの機能が一体になったアプリです。
- 登録ユーザ数:3億人
- 月間アクティブユーザー:2億人
- 利用層:ユーザーの8割が女性で、90年代生まれが7割
利用者数の多さはさすが中国といったところでしょうか。元々化粧品の口コミアプリということもあり、女性ユーザーが大部分を占めています。
利用方法
アプリをダウンロードして日本の電話番号を入力すれば、国内からも閲覧が可能です。
言語は中国語か英語ですがInstagramやTikTokにUIは似ているので、普段使っている人は直感的にわかると思います。
Home画面にはユーザーの投稿が表示されます。見れば見るほど、自分好みの投稿が表示されます。tiktokやLemon8のような仕組みです。
Shop画面では、EC機能を利用できます。商品カテゴリを選ぶことができるようですが、エラーになってしまい閲覧できません。ただ、左上にある「ライブコマース」のところは開けました。VPNを通しても見れませんでした。日本からこのページを見ることができる方法がわからなかったので、何か方法を知っている方がいましたら教えて欲しい限りです。
Redを使う日本人
最近、日本でRedを取り上げた記事として、「中国版インスタ「RED(小紅書)」が日本の若者のあいだで人気急上昇中!その理由とは?」が話題になりました。
この記事では、日本の若者がRedを利用して中国の情報を入手したり中国人とコミュニケーションをとるようになったと書かれています。日本のインフルエンサーの利用も拡大しているようです。
実際、投稿を見てみると例えば日本語を紹介する投稿や日本での生活を紹介する投稿が多くあります。そこに日本人のユーザーが日本語で書き込みをして、現地ユーザーとコミュニケーションをとっている様子もよく見られます。
中国では、VPNを使わないとインスタグラムやYouTubeを見ることができません。日本人にとって、インターネット上で国境を超えて動画や商品が、バズることは一般的になってきました。またyoutubeなどのコメント欄で、海外の人とコミュニケーションをとることもよく見られます。一方、中国のネット環境ではそういったSNSでの交流はなかなか難しいものです。
だからこそ、中国の流行を知りたい若者や中国語を学んでいる日本人の利用が拡大しているのではないかと推測されます。上記で紹介した記事の中でも「僕らは“中国、なんかキテる!”“かっこいい!”と思っている。例えば、ファッションアイコンでいえば、韓国は“ポップ”だと思うし、中国は“クール”だと思いますね」と述べられているように、若い世代では特に中国に対する意識が上の世代と違うともいえるかもしれません。
中国の最新情報がインスタグラムなどを普通に使っているだけでは入手できないからこそ、最新のリアルな情報を自ら取りに行く動きが一部で広がっているのだと考えられます。
越境ECに使える?
「小紅書(Red)」にはEC機能が組み込まれているのは先述の通りです。また越境での店舗開設も可能です。化粧品など商材の相性がよく、本格的にプロモーションをかけて販売して行きたい場合は、利用を検討してもいいかもしれません。中国進出している日本の化粧品メーカーなども店舗を持っています。
まとめ
「RED(小紅書)」は中国向けのSNSではあるものの、一部で日本人が使うケースもあります。中国向けの販売を考えてる方は、市場調査の意味でも覗いてみるといいかもしれません。
《参考・画像出典》
現代ビジネス 中国版インスタ「RED(小紅書)」が日本の若者のあいだで人気急上昇中!その理由とは?
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IKUTA
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