地方特産品を越境ECで世界へ!埼玉県の取り組みをご紹介
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はじめに
(公財)埼玉県産業振興公社は、シンガポールと台湾のECモール「shopee」に埼玉県内の物産品を集めた特設店舗「Saitama Japan Premium Shop」を開設しています。
(公財)埼玉県産業振興公社が、海外に販売したい県内の中小企業を募集し、支援業者と連携し、店舗開設・運営を行っています。販売期間は今年2月末までの5か月間限定です。
今回は、この店舗の特徴や売れ筋商品などについてまとめました。
Saitama Japan Premium Shopシンガポールについて
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まずは、シンガポールの店舗から見てみましょう。
トップページには埼玉県の紹介が英語で記載されています。After taking this time to enjoy Saitama from your own home、 please come visit Saitama in person in the future!との記載もあり、インバウンドにつなげる目的があることが分かりますね。
ではどんな商品が購入されているのでしょうか。shopeeではTopSalesでソートしたり過去30日の売上数や累計の売上数を見ることで、人気商品を調べることができます。
この店舗では「小松菜うどん」「日本風(japanese tasete)野菜スープ」「海苔」が人気のようです。
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とはいえシンガポールの店舗では、食品が人気であることがわかります。日本の店舗から購入する必然性が高い商品が売れるというのが越境ECのセオリーです。どうしても日本製の商品は、価格の面で現地や中国の商品に負けてしまうことが多いです。一方、うどんや海苔は日本製であることが強みになる商材であり、現地のものより多少価格が高くても購入してもらえる傾向にあります。
Saitama Japan Premium Shop台湾について
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台湾の店舗もシンガポールの店舗と同様のバナーや説明文を翻訳して使い、トップページを構成しています。販売している商品も基本的に同じです。
では台湾ではどのような商品が人気なのでしょうか。
売れていたのは、「蕎麦粉」「ようかん」「和服生地」「招き猫」でした。「日本らしいもの」が人気という傾向は変わらないようです。
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まとめ
認知のない海外市場で販売していくのは簡単なことではありません。だからとといって、海外の大きな市場を逃してしまうのはもったいないです。
こういった自治体主導で海外で越境販売するチャンスを生かして、販売したい商材が海外で受け入れられるかテストマーケティングをするのも良いでしょう。
《参考・画像出典》
https://shopee.sg/saitama.premium.sg
https://shopee.tw/saitama.premium.tw
Author Profile
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IKUTA
最近、よくセミナーにも登場します。
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