各国のECイベントシリーズ
「台湾のECイベント特集」
はじめに
台湾は、その物理的、文化的な近さだけでなく、非常に親日的な人が多いということもあり、日本人にとっては最も身近に感じられる場所の一つでしょう。 コロナ対策の陣頭指揮を執った大臣の姿から、そのIT技術の発展・普及スピードの速さを実感した人も多いのではないでしょうか。今回はそんな台湾で行われているECイベントをご紹介します。
台湾のECセールスイベント
「独身の日」
中国の最大のECイベント、11月11日の「独身の日」。 シングルスデーあるいはダブル11と呼ばれるこのショッピングの祭典は、日の中華圏ではかなり浸透してきており、台湾でも同様に、ECイベントとしては最大規模の盛り上がりを見せます。
台湾最大のECショッピングサイトであるPChomeでは、ここ数年毎年シングルスデーの売り上げ記録を更新しているそうです。 PChomeを始め、momoなど他のECサイトでも、シングルスデーのトラフィックは他の月より約3倍も高くなります。 ECを利用した台湾進出を検討しているのなら、この日に注目しないわけにはいきません。
2つの「バレンタインデー」
日本人、そして西洋人にとってのバレンタインデーはもちろん2月14日です。この日は台湾では「西洋情人節」と呼ばれ、他国同様、恋人同士がプレゼントを贈り合う日です。 しかし、台湾には旧暦7月7日にも「七夕情人節」と呼ばれるバレンタインデーがあるのです。
いずれも恋人たちが一緒に食事をしたり、旅行に行ったり、プレゼントを贈ったりする日なのですが、それに合わせてオフライン・オンラインともにセールが行われます。 プレゼントは男性から女性に送られる場合が多いため、特に女性向けアパレル商材やアクセサリー、コスメを扱う企業は要チェックです。 年中行事として最も重要な春節に近い2月のバレンタインデーより、この「七夕情人節」のほうがプレゼント需要は高いとも言われています。
ちなみに、日本でおなじみのホワイトデーは、デートをする人は多いらしいですが、プレゼントを贈る習慣はほとんどないそうです。また、ホワイトデーよりブラックデーと呼ばれる、恋人のいない人が集まる日のほうが行事として根付いているようです。
母の日
台湾の母の日は日本と同じ5月の第2日曜日です。日本で母の日と言えば、カーネーションなどの花を送るのが習慣ですが、台湾では家族そろって食事に行ってお祝いしたり、プレゼントを贈ったりするのが一般的だそう。
父の日や先にあげたバレンタインデーよりも経済効果があるため、百貨店や小売店などのオフラインショップも各種ECサイトも、母の日をかなり意識して、セールイベントを開催しているようです。11月の独身の日ほどではありませんが、1年の上半期の売り上げを左右する重要な日とされています。プレゼントの予算も、父の日より母の日のほうがかなり高いというデータもあり、母親やパートナーへ高めのプレゼントを贈る人も少なくないようです。
まとめ
今回は日本にとって一番身近なEC市場、台湾で行われているECイベントを紹介しました。 ここで取り上げたイベント以外でも、年中行事や記念日に合わせて様々なECイベントが行われているそうなので、台湾進出を考えているなら、いつ・どんな需要が高まるか、常にチェックする必要がありますね。
《参考》TAIWAN LABO
Author Profile
TOMI
制作ディレクターとか進行管理とかリソース管理してます。 欧米もアジアも好きですが次は南米あたりに住みたい。
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