STERFIELD

2024/10/30

生成AIによる議事録作成を効率化!おすすめツール5選を徹底比較

生成AIによる議事録作成を効率化!おすすめツール5選を徹底比較

はじめに

オンライン会議の増加に伴い、議事録作成の効率化は多くの企業にとって喫緊の課題となっています。従来は手作業で行っていた議事録作成も、生成AIの登場により、大幅な時間短縮と正確性の向上を実現できるようになりました。

本記事では、オンラインミーティングの音声を文字起こしし、議事録を自動で要約してくれる生成AIツールを5つ厳選し、それぞれの料金体系、インストール方法、特徴などを比較していきます。

GAI登場当初はいろいろな制限の中で、議事録ツールの自作に挑戦してみたりしましたので、宜しければご覧ください。

https://sterfield.co.jp/blog/18142/
https://sterfield.co.jp/blog/18162/

自作する過程を通じて、GAIがどのような原理か深く知れるきっかけになったので、チャレンジ自体はとても有意義だったと思います。
1年半前の記事ですが、当時は、一回に処理できる文字数(トークン数)にも上限があり、分割してAPIに送るなどの工夫が必要でした。 1年半の間に凄まじい勢いで発展し、懐かしさすら感じると共に自作など必要がないほどにサービスが立ち上がっているのが確認できます。

生成AI議事録ツールを選ぶ際のポイント

生成AI議事録ツールを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。

音声認識精度: 会話内容を正確にテキスト化できるか。 要約精度: 会議の要点や決定事項を的確にまとめられるか。 対応言語: 多言語に対応しているか。 連携できる会議ツール: 普段利用している会議ツールと連携できるか。 料金体系: 無料プランや有料プランの料金体系はどうか。 セキュリティ: 情報漏洩のリスクはないか。 操作性: 使いやすいインターフェースか。

おすすめ生成AI議事録ツール5選

各ツールの比較表

ツール名料金体系対応言語連携可能ツール文字起こし精度要約機能編集機能共有機能セキュリティその他機能
Synclog月額制日本語、英語Zoom、Teams、Google MeetありありURL共有、アクセス制限AES暗号化会議の録音データからの文字起こし
Rimo Voice月額制日本語多種多様な音声ファイルありありCSV出力、PDF出力-リアルタイム文字起こし
AI議事録取れる君月額制日本語Zoom、Teams、Google MeetありありURL共有、PDF出力-カスタム辞書機能
Notta月額制日本語、英語、中国語、ベトナム語-ありありURL共有、PDF出力-多言語翻訳
AI GIJIROKU月額制30カ国語以上-ありありURL共有、PDF出力-リアルタイム翻訳、音声再生

各ツールの特徴を深掘り

Synclog(株式会社チームスピリット)

Synclogは、株式会社チームスピリットが提供する高精度な音声認識AIと生成AIを組み合わせたAI議事録作成ツールです。

主な特徴:

  • 高精度な文字起こしと内容要約
  • 話者の自動分離機能
  • 会話のブックマーク機能
  • トピックスと内容の自動抽出
  • カスタム要約機能
  • フィラーや相槌を省く校正機能

価格: 公式サイトでの確認が必要ですが、一般的に企業向けのサービスは月額制や年間契約制が多いです。2週間の無料トライアルが提供されています。

インストール方法: 専用のアプリケーションをPCにインストールする必要があります。インストール後は1クリックで簡単に利用を開始できます。

使用方法:

  1. アカウントを作成し、専用アプリをインストールします。
  2. アプリを起動し、1クリックで書き起こしを開始します。
  3. Zoom、Teams、Google Meetなどのオンライン会議ツールと連携するか、対面会議でも利用可能です。
  4. 会議中にAIが自動で文字起こしと要約を行います。
  5. 議事録エディタで内容を編集し、必要に応じてカスタム要約や校正機能を使用します。
  6. 作成した議事録をリンク共有やWord出力で共有します。

Synclogの強みは、様々なシーンに対応できる柔軟性です。オンライン会議だけでなく、対面会議やYouTube動画の書き起こしにも対応しています。また、Salesforce連携機能により、議事録情報の有効活用や蓄積まで一貫してサポートできる点も特筆すべきです。

高精度な音声認識と自動話者分離機能により、質の高い書き起こしが可能です。さらに、辞書登録機能を使用することで、業界特有の用語や社内用語にも対応できます。

生成AIによる自動要約機能は、ミーティング内容を自動的に判断して要約を行います。また、AIに要約内容の指示を行うことも可能で、ポイントを絞り込んだ精度の高い要約も実行できます。

セキュリティ面では、プライバシーマーク(JIS Q 15001)並びに、ISMS(JIS Q 27001(ISO/IEC 27001))を取得しており、データ保護や通信の暗号化にも十分な配慮がなされています。

Rimo Voice

Rimo Voiceは、株式会社Rimo が提供する音声認識AIを活用した議事録作成支援ツールです。

主な特徴:

  • リアルタイムの音声文字起こし
  • 自動話者分離機能
  • 多言語対応(日本語、英語、中国語など)
  • カスタム辞書機能
  • テキスト編集機能
  • 議事録テンプレート機能

価格: 公式サイトでの確認が必要ですが、一般的に利用人数や機能に応じた段階的な料金プランが提供されています。無料トライアルも利用可能です。

インストール方法: クラウドベースのサービスであるため、専用のソフトウェアのインストールは不要です。ブラウザから利用可能です。

使用方法:

  1. アカウントを作成し、ログインします。
  2. 新しい会議を開始するか、既存のオンライン会議ツールと連携します。
  3. リアルタイムで音声が文字に起こされます。
  4. 会議終了後、自動生成された議事録を編集・共有します。

Rimo Voiceの強みは、多言語対応と使いやすいインターフェースです。日本語はもちろん、英語や中国語にも対応しているため、グローバルなチームでの利用に適しています。

カスタム辞書機能を使用することで、業界特有の専門用語や社内用語の認識精度を向上させることができます。これにより、より正確な文字起こしが可能になります。

議事録テンプレート機能は、定型的な会議の効率化に役立ちます。よく使用する議事録のフォーマットを事前に設定しておくことで、会議後の編集作業を大幅に削減できます。

AI議事録取れる君(株式会社ALM)

AI議事録取れる君は、日本語に特化した高精度な音声認識AIと生成AIを組み合わせた議事録作成ツールです。

主な特徴:

  • 高速かつ高精度な日本語文字起こし
  • AIによる自動要約機能
  • Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのオンライン会議ツールとの連携
  • リアルタイムでの共同編集機能
  • カスタマイズ可能な議事録テンプレート

価格:

  • Personal プラン: 月額980円(税別)、3時間/月の収録時間
  • Enterprise プラン: 月額5,500円(税別)~、10時間/月以上の収録時間

インストール方法: ブラウザベースのアプリケーションのため、インストールは不要です。Chrome、Safari、Edgeに対応しています。

使用方法:

  1. アカウントを作成し、ログインします。
  2. オンライン会議ツールと連携するか、直接音声を入力します。
  3. AIが自動で文字起こしと要約を行います。
  4. 必要に応じて、共同編集機能を使って議事録を調整します。

AI議事録取れる君の特筆すべき点は、日本語に特化したAIエンジンを使用していることです。これにより、前後の文脈を考慮した自然な日本語での議事録作成が可能となっています。

リアルタイムでの共同編集機能は、チームでの議事録作成を効率化します。会議中や会議直後に複数のメンバーが同時に編集を行うことで、より正確で包括的な議事録を迅速に作成できます。

カスタマイズ可能な議事録テンプレートは、組織や部門ごとに最適化された議事録フォーマットを作成・使用することができます。これにより、一貫性のある議事録作成が可能になり、情報の整理と共有が容易になります。

また、チーム機能を使えば、チーム内で議事録を簡単に共有・閲覧できるため、組織全体の情報共有にも役立ちます。

Notta

Nottaは、AIを活用した多機能な音声文字起こしと会議録作成ツールで、日本語を含む多言語に対応しています。

主な特徴:

  • リアルタイムの音声文字起こし
  • 100以上の言語とアクセントに対応
  • スピーカー識別機能
  • AIによる要約と重要ポイントの抽出
  • オンライン会議ツールとの連携
  • モバイルアプリ対応

価格:

  • Basic プラン: 無料(制限付き)
  • Pro プラン: 月額12.49ドル(年間契約の場合)
  • Team プラン: 月額14.99ドル/ユーザー(年間契約の場合)

インストール方法: ウェブブラウザから利用可能なクラウドサービスです。また、iOS/Androidデバイス用のモバイルアプリも提供されています。

使用方法:

  1. アカウントを作成し、ログインします。
  2. 新しい会議を開始するか、既存のオンライン会議ツールと連携します。
  3. リアルタイムで音声が文字に起こされます。
  4. 会議終了後、AIが自動的に要約と重要ポイントを抽出します。
  5. 必要に応じて議事録を編集し、チームメンバーと共有します。

Nottaの強みは、その多言語対応能力と高度なAI機能です。100以上の言語とアクセントに対応しているため、国際的なチームや多言語環境での使用に適しています。

AIによる要約と重要ポイントの抽出機能は、長時間の会議や複雑な議論の内容を簡潔にまとめるのに役立ちます。これにより、会議参加者が重要な情報を素早く把握し、効率的にフォローアップを行うことができます。

モバイルアプリの提供は、外出先や移動中でも議事録の確認や編集が可能になるため、柔軟な働き方をサポートします。

また、Nottaは主要なオンライン会議ツールとの連携が可能で、既存のワークフローにシームレスに統合できます。これにより、導入の障壁を低く抑えることができます。

AI GIJIROKU(株式会社オルツ)

AI GIJIROKUは、日本の企業が開発した、日本語に特化したAI議事録作成ツールです。

主な特徴:

  • 高精度な日本語音声認識
  • リアルタイムの文字起こしと話者分離
  • AIによる自動要約機能
  • カスタム辞書登録機能
  • テキスト編集・校正機能
  • 複数の出力フォーマット対応

価格: 公式サイトでの確認が必要ですが、一般的に以下のような料金体系が考えられます:

  • スタータープラン: 月額3,000円程度(利用時間制限あり)
  • ビジネスプラン: 月額10,000円程度(無制限利用)
  • エンタープライズプラン: カスタム価格(大規模組織向け)

インストール方法: クラウドベースのサービスであり、専用のソフトウェアのインストールは不要です。ウェブブラウザから直接利用可能です。

使用方法:

  1. アカウントを作成し、ログインします。
  2. 新しい会議セッションを開始するか、録音ファイルをアップロードします。
  3. リアルタイムで音声が文字に起こされ、話者が分離されます。
  4. 会議終了後、AIが自動的に要約を生成します。
  5. 必要に応じて議事録を編集し、希望のフォーマットで出力します。

AI GIJIROKUの最大の強みは、日本語に特化した高精度な音声認識エンジンです。日本語特有の言い回しや慣用句、ビジネス用語などを正確に認識し、自然な日本語の議事録を作成します。

カスタム辞書登録機能により、企業固有の用語や専門用語を登録することができ、さらに認識精度を向上させることが可能です。これは特に専門性の高い分野や特定の業界での使用に適しています。

AIによる自動要約機能は、長時間の会議内容を簡潔にまとめ、重要なポイントを抽出します。これにより、会議参加者が迅速に会議の要点を把握し、効率的なフォローアップを行うことができます。

テキスト編集・校正機能は、AIが生成した議事録を人間が確認し、必要に応じて修正を加えることができます。これにより、AIの精度と人間の判断を組み合わせた、より質の高い議事録を作成することが可能です。

複数の出力フォーマットに対応しているため、Word、PDF、プレーンテキストなど、組織のニーズに合わせた形式で議事録を共有することができます。

まとめ

以上、5つの日本語対応の音声文字起こしと議事録要約ツールを紹介しました。各ツールには以下のような特徴があります:

Synclog: 高精度な音声認識と自動要約、Salesforce連携が特徴の総合的な議事録作成ツール Rimo Voice: 多言語対応と使いやすいインターフェースが特徴の議事録作成支援ツール AI議事録取れる君: 日本語に特化した高精度な文字起こしと要約機能を持つツール Notta: 100以上の言語に対応し、AIによる要約と重要ポイント抽出が特徴のグローバル対応ツール AI GIJIROKU: 日本語に特化した高精度な音声認識と自動要約が特徴の国産ツール

今後の展望

生成AI技術は日々進化しており、今後さらに高精度な議事録作成ツールが登場することが期待されます。 本記事が、皆様の議事録作成の効率化の一助となれば幸いです。

あとがき

この記事も、各生成AIに下書きを書いてもらいましたが、chatgpt、copilot、Gemini、Claude、perplexityの中でperplexityをベースにしました。 perplexity を選んだ理由が、最も詳細にサービスを提案しれくれたことです。その他は、海外サービスで日本語対応出来ているかどうかの明言もなかったので、今回はperplexityに軍配です。そして、下書きも手直しの量が格段に減り、流暢な言い回しになっているのを痛感しました。 アイキャッチ画像はBingで作っています。

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著者近影

YUJI MEZAKI代表取締役副社長

代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/

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