2020/08/18
一樂鶴 ILHA様
ベジタリアンが人口の13%、300万人以上いる台湾で、ベジタリアンの方々が日常摂取しにくい栄養素を1つにまとめたサプリメントブランド、Veggie Care。一樂鶴 ILHAの安田様は、2017年にブランドを立ち上げ、委託製造、販売まで全てを行われています。 台湾進出や、台湾向けの越境ECと言うと、多くの日系企業様が挑戦されていますが、成功事例を出したくない企業が多く、実際どのようなコツが必要なのか知ることができません。 そこで、今回は安田和秀様に投資300万円で年間利益1000万円以上生み出す、台湾通販事業の成功の秘訣や、LaunchCartについてお話を伺いました。
健康食品の分野でベジタリアン専門の会社がなかったんです。
台湾通販を始めたきっかけは何ですか?
台湾人のベジタリアンの方々と話しているうちに、ベジタリアンの方が結構日常的にサプリメントを飲んでいるという話を聞いたんです。お肉を食べない分、体が必要とする栄養を摂取する必要があるということを知りました。でも、「今飲んでる鉄分の原料は何?」と聞いても、答えられなかったんです。そして、色々調べていくうちに、サプリメントのカプセルが、豚のゼラチンが原料だったりして。ベジタリアン本人が気が付いていない点だったら、誰も気が付いていないチャンスなのではないか、と思いました。
しかも、ベジタリアン専門というと、植物性のお肉とか、栄養が含まれている麺とか、食品の分野では様々な会社がありますが、健康食品の分野でベジタリアン専門の会社がなかったんです。こういった点から、僕にも始められるのではないかと思って、ブランドを立ち上げました。
## お金をどうやって回すかが大変でした。 ### はじめてみて、どうでしたか?一番初めに苦労したことは、やはりお金ですね。通販事業は、一番最初にお金がかかります。例えば、3か月分仕入れて、広告を出して、販売したとしても、全部回収するまでに3か月以上かかることになります。その間にまた新たに仕入れなくてはならないし、売り上げが上がってくると、次の仕入れ量を増やさなくてはいけません。なので、お金をどうやって回すかが大変でした。
それと、僕の場合は全ての業務を自社で行っています。その体制づくりも少し大変でした。それでも、内製化したことは良かったと思います。コストを下げるというメリットもありますが、お客様対応をする際などに、事務的な作業にならず、自分の感想や知見をお客様に伝えることができています。もともとブランド自体は、比較的早く台湾に受け入れてもらうことができたのですが、内製化してコストを下げたことで、時間をかけて多くのお客様に信用してもらうことができ、ブランドを好きになってもらえた部分が今に繋がっていると思います。
台湾で通販をするための機能が揃っていて、安い。
LaunchCartを選んで頂いた理由は何ですか?
コスパです(笑) 費用対機能が圧倒的に高いサービスなので、LaunchCartを選びました。どこが良いとかではなく、基本的に台湾で通販をするための機能が揃っている点。例えば、定期コースの機能、決済回りも大体全て、分析機能も付いていて、それに対する費用としては非常に安いな、と思っています。
細かい分析機能など、事業が拡大すればもっと細かい機能も必要だな、と思う部分ももちろんあります。ですが、台湾で通販事業や、台湾向けに越境ECを始める時に、まだ売上や顧客数が少ない段階で高機能すぎるシステムを使う必要はない、と僕は個人的に思います。コストの話に繋がってきますが、最初は全ての業務が問題なく行うことができて、かつリーズナブルであることが重要です。その点においてLaunchCartがぴったりはまりました。
台湾ブランドを世界ブランドにする
今後の展望を教えてください。
会社のビジョンが「台湾ブランドを世界ブランドにする」ということで、ブランド数を増やしつつ、台湾でのベジタリアンブランドとしての認知度を高めていきながら、他の国にも挑戦したいと考えています。 台湾で培ったリソース、ノウハウが横展開できるのは中華圏なので、香港、シンガポール、中国など。日本への逆越境という可能性もあるかもしれませんね。
少しずつファンを作っていくのが大事。
台湾通販や台湾への越境ECを検討している人へアドバイスはありますか?
まず、台湾の市場を理解して、台湾企業を研究したほうが良いのではないかと思います。九州や沖縄に支店を作るのと同じスタンスだと、台湾では通用しません。 どんなに日本で名高い企業であっても、台湾人にとっては、スタートアップ企業と同じです。だから、少しずつファンを作っていくのが大事。台湾人って、気に入った商品をすぐ友達とか家族に紹介してくれるので、ファンを増やすことが成功の鍵になると思います。でも、ファンを増やすには、時間がかかってしまうんですよね。だから、最初は大きすぎる目標を立てずに、台湾で一人で新しく会社を設立した気持ちで臨むことが、時間はかかっても成功への近道だと思います。
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スターフィールド編集部
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