全国2位の伸び率!高知県のインバウンドについて
はじめに
2023年、高知県内の外国人延べ宿泊者数は12万9千人泊に達しました。これは、コロナ前の2019年と比べると35.8%の増加となり、全国で2位の伸び率を記録しました。
一方で、依然として回復途上にある県も少なくない中、なぜ多くの人々が高知県を訪れているのでしょうか。その理由を探ってみました。
詳しい数値を見てみると、、?
2019年比で増加率が高い5県
施設所在地 | 延べ宿泊者数 | 2019年比 | 前年比 |
---|---|---|---|
東京都 | 42,727,680 | 45.6% | 530.6% |
高知県 | 129,480 | 35.8% | 1209.2% |
栃木県 | 452,750 | 27.6% | 592.7% |
福岡県 | 4,737,990 | 11.2% | 681.3% |
大分県 | 1,281,000 | 6.2% | 655.2% |
この表をみると東京に次いで高知県がコロナ後の増加率で2位になっていることが分かります。他の県と比べ母数ではまだまだ少ないですが、注目を集めていることが伺えます。
外国人の高知県内宿泊者数の推移
また2023年の宿泊者数の国別人数では台湾が多いようです。
2023年の高知県宿泊者 国別の人数
その要因は?
高知空港に台湾からのチャーター便が好調であることが大きな要因と考えられます。
高知龍馬空港(高知県南国市)と台北・桃園国際空港を結ぶ国際定期チャーター便が、運航期間を新たに約7カ月間延長すると県が発表した。延長は2度目で、運航期間は計約1年半となる。
同便は、高知龍馬空港で初めての国際チャーター便の定期運航で、昨年5月10日から週2回(水、土曜)運航。
引用:朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASS2W6QYNS2WPTLC01P.html
平均搭乗率は9割を超えており、再度の延長が決まったようです。来年度、国際線に対応した新たなターミナルビルを完成させる方針としているそうです。
さらに観光客の増加という意味では、クルーズ船の入港が増えていることも挙げられるでしょう。 ただ、県内で宿泊はしないはずですので、宿泊者数にはカウントされないと考えられます。やはりチャーター便がいちばんの要因でしょう。
クルーズ船の入港数の推移
引用:クルーズ客船等の入港予定等について
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/cruise7/
まとめ
高知県はコロナ禍からの回復を遂げ、外国人宿泊者数の大幅な増加を実現しました。高知県の観光施策は今後も注目されることでしょう。
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IKUTA
最近、よくセミナーにも登場します。
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