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2024/10/17

rTMSとは?うつ病に対する新療法

rTMSとは?うつ病に対する新療法

はじめに

反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法は、パルス磁場による誘導電流で特定部位の神経細胞を繰り返し刺激して、脳の働きを回復させることでうつ病によるうつ症状を改善させる治療法です。

どんな人が受けるのか(対象疾患)

日本での正式適応は、「治療抵抗性うつ病(中等度以上)」となりますが、海外では:

お薬での治療が効きにくいうつ病の方、お薬の治療ができないうつ病の方、またはお薬での治療をご希望されない方に対して適した治療です。

双極性障害の方、不安障害、PTSD、不眠症、強迫性障害、ADHD/ASD、統合失調症、認知症など、様々な精神疾患に対する行える対象になります。

期待する効果は?

脳の中の神経同士の結びつきが柔軟になること(神経可塑性を高める)で、脳が本来持つ機能が回復されると考えられています。

動きが鈍っていた脳の一部が活性化されることにより、心身のバランスが回復します。

結果として、気分が晴れたり、頭がすっきりしたり、不眠が解消されたり、意欲や興味が自然とでてくるようになったり、前向きな効果につながります。

効果の発現率については、およそ3人に2人の割合で一定以上の改善効果が得られると考えられています。

rTMS治療の保険適用条件

日本では:

①成人であること

②うつ病と診断されていること

③過去に抗うつ剤の薬物治療を受けていること

④薬物治療で十分な効果が認められなかったこと

⑤中等度うつ病(精神病症状や希死念慮を伴う重症うつ病はNG)

⑥2ヶ月程度の入院が可能であること(さらに入院までの待機期間あり)

⑦決められた機器とプロトコールで行うこと(6週間以内に30回)

台湾では:

保険適用されません。どんな人でもOK!

保険でのrTMS治療の費用

日本では:

保険でのTMS治療は6週間にわたるため、2か月分の高額療養費が適応となります。ですから、7~50万程度が医療費負担となります。

このため、1セッション当りの自己負担額は2,333円~16,000円程度となります。

日本人の平均年収は436万円になりますので、2か月分の高額療養費の上限が16万程度となります。ですから、1セッション当たりの自己負担額は5,333円となります。

台湾では:

保険適用されないため、NT$2,500-NT$6,000になります。(¥11,500-¥28,000辺り)

おすすめの治療期間

1日40分、週5日、3週から6週にわたるrTMS実施(治療クール)が認められています。治療クールの終了については、有効性、安全性に基づいて医師が判断いたします。治療に反応しない場合は早期(3週)に終了することもあります。

実際に台湾で治療を始めました

7年を重度うつ病を持つ私は、ただの薬の治療は全然効かないので、今年の8月からrTMSの治療を始めました。

正直電流を脳に打つ時本当に痛いです!

また私の副作用は寝る時間が減った、まだ打つ頻度を調整中ですが、効果も出てるので、引き続き週に1回をやっていくと思います。

本当に脳の解消を楽しみにしています。

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