STERFIELD

2016/08/20

ECサイトをアプリ化するメリットとサービス

ECサイトをアプリ化するメリットとサービス

アプリ化するメリット

ECサイトに限らずですが、webサイトのアプリ化にはいろんなメリットがあります。

サイトをリピートして利用してもらえる

ブラウザを通してサイトにたどり着くというルートに比べると、アプリの場合は立ち上げるだけでサイトにアクセスできて、手順が少ない(遷移回数が少い)のでユーザビリティが高くリピート率が高くなります。

ブラウザで検索してからという事になると、同じ検索結果が表示されず「あれ?あのサイトが見当たらない」という具合にユーザーが辿りつけない場合も考えられますが、アプリならスマホのホーム画面にあるわけですから言わずもがなです。

特にECサイトにとってはスマホからのアクセスが約7割、売上が約5割(2015年のデータ 参照:http://ecclab.empowershop.co.jp/archives/4411)という事もあり ユーザーのリピート率向上という意味で大きなメリットがあります。

ユーザーに情報をプッシュ配信できる

これもユーザーのリピート利用率向上につながるのですが、アプリをダウンロードする際に同意してもらえるようにしておけば、新商品やセールの情報、配送に関する案内などをプッシュ配信できます。

大手のECモールでショップを展開している場合はメールという事になりますが、メールの開封率はかなり低く、人気ショップのメルマガですら良くて1割ほどの開封率、そこからのクリック率はさらに1割がいいところ、購入までいくのはほんのわずかという事になります。

支払に関する内容や配送状況などのメールについても、キャリアメール(@docomo、@ezweb、@softbank)を利用しているユーザーはPCからのメールを拒否設定している場合が多く、開封どころか届いてすらいない場合があります。拒否しているユーザーの中にはリテラシーが低い人も多く、「拒否した覚えがないのになぜメールが届かない」というクレームに繋がることがしばしばです。※@ezwebはデフォルトで拒否設定になっているそうです。

最近増えてきたLINE@での情報配信もありますが、こちらは「友だち」を増やす事に一苦労します。ECサイトで商品を購入したからと言って自動的に「友だち」になるわけではないので、メールアドレスと違いショップを利用してくれたユーザー全てを配信対象にはできません。LINE@は「友だち」に対して情報をリーチする事にかけては、メールのより効率が良いのですが、その「友だち」を獲得するのにかなりコストがかかってしまいます。

アプリの場合はダウンロードさえしてもらえれば、情報をプッシュ配信でホーム画面に表示できます。「LINE@の友だち追加する」と「アプリをダウンロードする」はユーザーから見たときのハードルの高さにさほど違いはないと思います。

アプリをダウンロードしてもらうためのハードル

もちろんですがアプリをダウンロードしたくなる理由が必要です。ECショップ自体を気に入ってもらう事は絶対条件として、その他にユーザーにとって何等かのメリットが無ければダウンロードしてもらえないでしょう。

楽天市場やYahoo!ショッピングなど大きなECモールもアプリをリリースしていますが、アプリから購入するとポイント倍率が高くなるなどのキャンペーンを行う事でダウンロードを促しています。

アプリをダウンロードしてもらうには、単純なところで以下のような方法があります。

①ポイント率に差をつける

②商品価格に差をつける

③再送のスピードに差をつける

④ショッピング以外のコンテンツを展開する

最も効果があるのはおそらく②の価格自体が安くなるという方法だと思いますが、扱っている商品によっては単価がもともと安いために価格を下げられなかったりもするので、リリース時の一時的なキャンペーンとして行うのが最善かもしれません。

アプリ化に適した商材

サイトをアプリ化するメリットをいくつか上げましたが、そもそもECサイトの場合は扱っている商材によって向き不向きがあります。

日用品や消耗品などリピートして利用・購入してもらえる商材(リピート商材)の場合はいいのですが、リピートされない商材については難しいところです。

ユーザーとしては一回の買い物のためにアプリをダウンロードするという煩わしさがありますし、ダウンロードするハードルを下げるには「価格が安くなる」くらいしか響かないでしょう。ポイントが高いと言われても「もう利用しないからどうでもいい」という気持ちになるはずです。

ショップ側がどんなにリピート率を上げたいと思ってアプリ化しても、そもそも商材がリピート商材でなければ効果は薄いと思います。

アプリ化する方法

webサイトをそのままアプリにするサービスを利用する

サイトをアプリで改めて構築するとなると、それなりの時間とコストがかかってしまいます。という事で既存のwebサイトをそのままアプリにできるサービスを調べてました。

探してみるとwordpressをアプリにするというサービスはかなり出てきます。しかしECサイトはwordpressをベースしている物だけではないのでもっと汎用性の高いサービスも探してみるといくつかありました。

1

小規模なら無料で利用できるプランもあります

そのままアクセスするだけのアプリであればすぐにできてしまうようです。詳しい事はこちらの記事を参考にしてみてください。http://smart-phone.783783783.com/2016/03/09/monaca-website-app/

2

プラントしては590ドルからで、100%pple App Store と Google Playに登録できると事を保証できるサービスとの事です。

3

ノンプログラミングでサイトをアプリ化できてプッシュ配信も可能というだそうですが、現時点ではまだ事前登録のみでリリースはまだ行われていません。

4

Androidアプリに限定されてしまいますが、ノンプログラムでサイトをアプリ化できます。無料で利用可能です。

アプリを改めて構築する

アプリ制作会社によってはECに特化したアプリを作ってくれるところもいくつかあります。

5

EC向けに特化しているようで、日時を指定したプッシュ通知やカゴ落ちユーザーを対象にしたプッシュもできます。クーポン機能やユーザーからのアンケートもできるそうです。

初期費用が50000円で月々980円から利用できますが、EC向けの機能を利用する場合は月額5000円にプランになるようです。

6

こちらはCMSになっていて自分でドラッグ&ドロップで機能を並べてアプリを作成できます。ECに適した機能も充実しているようです。

価格については詳しい記載を見つけられませんでしたが、yappliについて書いているブログによると月額9800円とありました。

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スターフィールド編集部

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