新しいクーポンの仕組み「CLO」
自分が知らなかっただけかもしれないが、CLO (Card linked offer)という新たなクーポンの手法が新聞に載っており、興味深かったので調べてみた。
CLOとは、予めクレジットカード所有者が自分のアカウントとクーポン情報を紐付けておけば、店舗でクレジットカードを使うだけで割引等クーポンが適用されるという仕組みで、日本語では自動割引決済と呼ばれているそうだ。
簡単な流れは以下のような感じだ。
1. メールやCLOベンダー、カードブランドサイト等からクーポンの情報を入手する。
(お会計10%offなど)
2. クレジットカード認証でクーポン利用を申請
(ログインやクレジットカード情報入力など)
3. 店舗で決済するだけ
(クーポン券の提示などは不要)
利用者は上述のとおり、クーポンの持参や提示が不要なのがメリット。店舗側はクレジットカードの利用歴からターゲットを抽出して出稿することができるのと、ただ決済するだけなので現場スタッフの教育が不要というメリットがある。
クレジットカード会社も利用促進と、特定の顧客・分野での決済を意図的に増やせるというメリットがあるとのことだ。
アメリカでは
– 2014年のCLOを使った販促費は47億米ドル
– 年間2割の成長
– 直近1年でCLOを利用した決済が2倍以上になった企業が43%
という感じで成長しており、特にアメックスとマスターカードが力を入れているとのことだ。
一方日本では、実は2014年ごろから導入の動きはあったようだが、うまく行かなかったようだ。
自分は知らなかったので予想というか個人的に調べた結果だが、JCBがIMA-RECOMMEND!というサービスを試験的に公開し予定通り終了、その後特に動き無し、という印象を受けた。
自分は個人的にすごくおもしろい仕組みだと思うので、マーケティングがうまいベンチャー企業など出てくれば一気に流行るのではないかと期待したい。
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HOSHINO
ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。
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