進化する決済手段
ここのところ決済関連のニュースが多いと感じており、
この1〜2ヶ月の動きを、ビットコイン、プラットフォーム派生型、SNS系の3つに分けてまとめてみた。
ビットコイン
Airレジ
リクルートライフスタイルが展開する「Airレジ」でビットコインが使えるようになるという発表があった。
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/news/pressrelease/business/nw23637_20170405
時期は2017年の夏頃で、デジタルガレージグループのベリトランスとイーコンテクストが決済データ処理・収納代行業務を行うとのこと。
このニュースで注目すべきは、Airレジ利用店舗が現在26万店舗あり、全ての店舗でビットコイン決済が利用可能になるということだ。
もちろん店舗によって利用可否を設定できるのだろうが、一般人向けの決済手段としてのビットコインとしては今までで最もインパクトがあるニュースであり、リリース翌日の日経新聞の一面にもなっていた。
ビックカメラ
4月7日に「ビックカメラ有楽町店」「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」の2店舗でビットコインでの決済を開始、利用者数や取引額が良ければ他店舗でにも拡大するとのことだ。
システムはbitFlyerの仕組みを利用するとのこと。
プラットフォーム派生型
大手系
2月22日に「Amazonログイン&ペイメント」から「Amazon Pay」に名称が変更され、全世界での統一ブランドとなった。
具体的なニュースはないが、決済の手間が減りコンバージョンが上がった、不正利用の対策として活躍しているなど良い話を聞く機会が増えた。
楽天は、実店舗の楽天スマートペイ、楽天ペイ、ECサイト用の楽天ID決済を統合して「楽天ペイ」とこちらもブランド名を統一した。
楽天ペイのサービスサイトでは「街もネットも」という文言になっており、店舗とサイトでの決済が同階層で紹介されている。
https://pay.rakuten.co.jp/index_pc.html
中堅系
「BASE」は「PAY.JP」を運営しており、少し前だが15億円の資金調達を実施、金融領域の強化を図っている。
http://jp.techcrunch.com/2016/10/13/base-raised/
「Origami」はOrigami Payを運営しており、というかもはや決済の会社なのかと思うほど、今や決済を推しているようだ。
着実に導入社数を増やしているように全国数千箇所で使われているとのこと。
さらに、今年の1月に日本交通向けにAlipayとWechatPayでの決済を可能にしたバージョンの提供を開始したという発表は記憶に新しい。
最後に、「STORES.jp」も3月16日に決済に参入「STORES.jp Payment」をリリースした。
イメージ的にはSTORES.jpの拡張機能のような感じで、STORES.jpのアカウントがあれば、審査などは不要でアプリをダウンロードするだけで利用できるとのこと。
STORES.jpと連動することもできるし、逆にしないで集金だけすることもできるとのこと。
サービスサイトではイベント、レッスン、野外販売を利用シーンの例としてあげている。
SNS系
「LINE Pay」あまりうまくいっている気配を感じないのだが、じわじわと利用店舗を拡大しているようで、1月にローソン全店舗で使えるようになっていたようだ。
http://official-blog.line.me/ja/archives/67770115.html
まだすごく使われているイメージはつかないのだが、paymoやKyashといった個人間送金系のサービスの利用が増え顧客が慣れれば自ずと利用が増えていくかもしれない。
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HOSHINO
ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。
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