iOS11のsafariで広告効果測定が出来なくなる?ITP機能
毎回iOSのメジャーバージョンアップには、影響を受けております。
去年のsafari10のバージョンアップの時には、ISO-2022-JPという文字コードのサポートが切られ、古いシステムを継続利用していたサイトがsafariのみ動作に異常を来たす状態になりました。
古いシステムと利用の少ないであろう文字コードということで、同様の事例自体がWeb上でも見当たらず、対応に四苦八苦したのを覚えています。
そして、今年のバージョンアップでも仕様が大きく変更になりました。
今回新たに搭載されるのITP(Intelligent Tracking Prevention)という機能は広告のトラッキングに影響を及ぼすということで広告業界全体で対応が迫られており、情報もたくさん出回っておりますので、今回は勉強メモ代わりにシェアします。
ITP機能による広告配信の影響概要
ITP機能におけるCookie情報の取扱い変更により、Safariブラウザでのウェブサイトコンバージョントラッキングの計測や
リマケーティングの配信量に影響を及ぼす可能性がある
変更内容
過去24時間以内 :3rdPartyがCookie情報へアクセス可能
24時間~30日以内:3rdPartyがCookie情報へアクセス不可
30日以降 :Cookieが削除
適用時期
最新版OSにアップデートされた端末のSafariブラウザ
初期設定としてトラッキング(追跡)防止機能「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」がオン
想定される影響範囲
下記の各種コンバージョンの24時間以降のCookie情報に基づく計測が不可に
-クリックスルー/ビュースルー/クロスデバイス コンバージョン
⇒24時間以降のコンバージョン件数の減少(媒体の戻りCV数が減る)
24時間以降のCookie情報に基づく配信が不可に
-リマーケティング
⇒リーセンシーが2日以降のリストにおける配信数の減少
※影響の大きさは Safariの比率に依存
想定としては全体に対する30%(リマーケの配信数)が減ると予測。
ただ、safariをアップデートしたユーザーから反映されるため急に30%減る訳ではなく徐々に減っていくと想定
ITPに関する参考記事
https://quartet-communications.com/info/listing/market/40122
詳細なデータに基づく開設記事は上記サイトがよくまとまっています。
広告効果測定ツール各社の対応
アドエビス
11月末対応
Webアンテナ
http://www.bebit.co.jp/wanote/column/7323/
ファーストパーティCookieのみを利用した計測方法にする修正を9月21日に実施
ADプラン
http://www.opt.ne.jp/news/pr/detail/id=4123
ファーストパーティ Cookie を優先して計測する対応で9月26日に実施
「ランディングページとコンバージョンページのドメインが異なるサイト」は10月末対応
3社ほど開示されている情報を抜粋しました。それぞれ対応に関するアナウンスが出ております。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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