金融スーパーアプリ「Revolut」がすごい
海外に気軽に行けるようになるにはまだ先だと思いますが、海外通貨を扱う上で激推ししたいアプリ「Revolut」を紹介します。
通常、海外で買い物をするためには、両替をするかクレジットカードでの決済が必要になります。
私も以前までは、両替をするにしても空港だとレートが悪いから、市内の両替所まで行って両替した方が良いという海外旅行のハック術を駆使したり、現地通貨で引き出せるプリペイド式のカードであるマネパカード(https://card.manepa.jp/)を知ってからは、日本円で入金を済ませておいて、現地のATMで現地通貨を引き出していたりしました。
同じ金額でもなるべく手元に残るような工夫をしていたのですが、2018年に日本に上陸した英国発のフィンテック企業「Revolut」が破壊的なイノベーションを起こしています。
企業の戦略などは、以下のインタビュー記事が詳しいのですが、創業の理念が「高額で不透明な手数料を解消したい」というところから始まっており、とにかくレートや手数料が優れており、個人向けでRevolutを超えるものを見たことがありません。
https://money-bu-jpx.com/news/article027316/
他との比較
百聞は一見にしかずということで、比較画像になります。
比較画像として、Wiseのホームページから引用させて頂きました。
執筆時点でほぼ同時刻で撮ったキャプチャーになりますが、日本円で200,000円を送金した場合、受け取り金額が一番高いのは、Revolutであることがわかります。
送金特化のサービス名からTransferを取り、スーパーアプリとしてリブランディングに舵を切っているWise(旧TransferWise)も法人向けで利用できる点では優れたサービスだと思います。
是非、下記もご参照ください。
レート
まず、レートについて実際に海外通販で使ってみた記事を過去に掲載しているので、ご参照ください。
手数料
なんと0円です。
上図に、限度額の範囲内とありますが、月額費用の掛からないスタンダート会員で750,000円が限度額ですので、個人の利用用途であれば実質無料と言って差し支えないでしょう。
この差が200,000円を送金しようとした時にwiseとrevolutで出ている12ドル程度の差になるのでしょう。
物理カードもバーチャルカードも
両替が優れていることは、分かって頂けたと思いますが、まだまだすごいことはあります。
「Revolut」はプリペイド形式になるので「Revolut」はアカウントに、別のクレジットカードや口座振込などでまず日本円をチャージするのですが、その後は、VisaもしくはMastercardが発行するリアルカードか、一回しか番号が使えないバーチャルカードの発行にも対応しています。
クレジットとは異なるので、残高にある分しか使えませんが、アプリ内でカードの利用停止などもすぐに行うことができます。
実際の利用シーン
Revolutカードを手に入れてから海外に行けていないので、まだ海外通販でしかRevolutを使ったことがないのですが、もし、現地に行った場合は以下が想定されます。
- 現地通貨をATMから25,000円引き出す。(25,000円/月まではこれまた手数料無料)
- Visa、Masterが対応しているお店ではリアルカードで決済
これで、個人の海外旅行レベルであれば完璧ではないでしょうか。
revolutのビジネスモデルは?
ここまでで、ほとんど手数料も取らずにどうやって儲けているのかということなのですが、revolutは金融のスーパーアプリとして、すでに欧州では、株や暗号通貨の売買、保険など様々なサービスを展開しており、今回ご紹介した両替、決済、国際送金はサービスの一部でしかないのです。従来、証券会社、保険会社、銀行などが個別に行なったいた巨大な金融分野を一つのアプリで完結させようとしていることが破壊的なイノベーションと言えるのではないでしょうか。
まとめ
同じ原資なら海外の現地になるべくお金を使いたい。そんなところだと思います。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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