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ミャンマーという国の魅力とリスクサイドの数字

ミャンマーという国の魅力とリスクサイドの数字

クレジットカードが開始されたという良い面のニュースもありましたが、事実を客観的に、定量的に捉えたリスクサイドの良記事も昨日発表されておりまして、自分自身でとどめておくべきか迷ったのですが、事実として周知すべきと思い紹介します。

このリスクを知らずにミャンマーに飛び込むべからず 

なんとも、刺激的なタイトルですが、中身は定量的なデータに基づいた指標です。

そして、2014年より開始しているミャンマーオフショア事業を開始し、日々起こる出来事や訪問した際に実際に経験したことを合わせてコメント致します。

記事の抜粋

市場経済に復帰し、高GDP成長率を維持

高い自然災害リスク 多発するサイクロン、洪水、地震

雨季になると数日雨が降り続き、後述するインフラ面でも支障を来たす可能性がまだあるようです。 自然災害リスクという面では、日本と同じだとは思いますが、やはりインフラ面の強固さが違うので、災害に伴う影響範囲が大きいのでしょう。

ミャンマーのインフラ整備度ランキングは144カ国中138位(2014/2015年)、道路の舗装率は20%以下

これは訪問をした時に強く感じました。歩道はボコボコでサンダルを履いて外出したことに後悔したことを覚えています。 そして、ヤンゴン周辺はまだアスファルトが敷かれているのですが、郊外に出ると土の道を車が通っている光景が見られます。

港湾、鉄道、空港については、関連性が低いので割愛

ミャンマーの発電能力はベトナムの10分の1以下となっており、恒常的に電力不足となっている。

こちらも業務を行う上で恒常的に起こっています。 業務レベルでは小型発電機を配置しておくことで寸断程度は凌げます。パソコン自体は、基本ノートであれば、バッテリー駆動に切り替わるので、 リスクを軽減することが出来ます。

通信インフラについては、固定電話回線数・携帯電話台数が他のASEAN諸国に比べても極端に少ない状況である。また、回線数が非常に少ないことに伴い、電話料金はアジアの中でも最も高額な国の1つとなっている。

ネット回線についてもここでいいのでしょうか。とにかく通信費が相対的な物価を考えると以上に高いです。 1MbpsのADSLで100$します。光ケーブルも普及しつつありますが、まだ、設置可能なエリアが少ない状況です。

日中混雑することもありますが、平常時であれば、skypeのビデオ会議も問題なく出来ることが多いです。

ミャンマーでは独立(1948年)以来、少数民族によるテロ等の武装闘争が継続している。2012年以降、これら組織と政府との間で和平交渉も進められているが、テロ事件は依然として発生している。

こちらも包み隠しても、しょうがないですし、日本のニュースでも流れてきている情報です。 ただ、現地スタッフに聞くと、山間部や国境付近で起こっていることでヤンゴン市内がどうこうというレベルでは今はないようです。

軍政下では組合活動は禁止されてきたが、労働者の権利を保護し、良好な労使関係を維持するため、1926年制定の労働組合法を改訂する形で公布された。

国家の清廉度は175カ国中156位 社会主義体制・軍事政権が長期間にわたっていることから、政府機関の非効率化・汚職体質が蔓延している

これらは、ミャンマーの最大の課題だと思います。これらを解決することが出来れば、更なる経済発展、国際社会へと進んでいくことが出来るのではと考えています。

まとめ

定量的で悲観的な数字をきっちりと示してくれていると思いますし、実際にビジネスを行ってみて、訪問をしてみて感じることも共感することが多いです。

さすがに政治的な問題を一法人で拭うようなことは出来ませんが、リスクを恐れずに投資が出来るのも我々のようなベンチャーだからこそだと思っています。

リスクの数だけチャンスがある。 国の成長と共に発展をすべく引き続き、頑張っていきたいと思います。

Author Profile

著者近影

YUJI MEZAKI代表取締役副社長

代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/

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