アリババ「独身の日」のマーケティング事例Aliexpress編
中国のネット通販において、去る11月11日に1が並ぶので「独身の日」として大々的なセールが行われました。
2014年に1日の売上が1兆円を超えたということで日本でも話題になりました。
2015年の結果としては、1.7兆円と発表されました。
楽天の流通総額の半年以上分を1日で売上てしまう市場の大きさと何より、去年の1兆超えからさらに150%成長させていることに驚きです。
http://corp.rakuten.co.jp/investors/financial/indicators.html
「独身の日」どんなマーケティングが行われているのか?日本からでも参戦出来るグローバル向けのモール
「AliExpress」に参戦してみました。
Alibabaグループのモールのすみ分け
まず、Alibabaが運営するモールのすみ分けです。ここで私は、中国国外出荷対応のAliexpressを選択しました。Alibabaはモールを展開しているだけですので、出店社が香港や深センやシンガポールなどの拠点からEMSやらFedexやらDHLやらUPSやらエアーメールで送ってきます。
中国内向け
CtoC | taobao |
BtoC | Tmall |
BtoB | 1688.com |
中国外向け
CtoC | なし |
BtoC | Aliexpress |
BtoB | alibaba.com |
Aliexpressのマーケティング(確認出来たもののみ)
事前告知
ポップアップからメインビジュアルからとにかく煽っていました。
おおよそ、2週間前くらいには確認出来たことから、11日まで買うの待てと言わんばかりでした。
クーポン
クーポンはセールの常套手段かとは思いますが、クーポンの種類も複数用意されていました。
事前にゲームに参加するものから、毎時間一定数配布されるものまで。
毎日参加するものなどは、ゲットしませんでしたが、$150以上で$15を割り引いてくれるものなど、結局$160程度のものを購入したら$15のクーポンが摘要されて、$146での決済となりました。
フラッシュセール
キャプチャを取れてはいないのですが、1時間に1回商品が更新され、目玉商品ではスマートフォンが$1で販売されていたりしました。さすがにこれは、争奪戦で一瞬で売り切れていたと思います。
スーパーディール
いわゆる限定数に限ったセール価格のようなものですが、対象の商品は、上のように赤の特別な価格が表示されます。
さらにすごい便利だと思ったのが、検索結果においてもこのセール価格が確認出来、さらにセール価格のみに絞り込みが出来ました。
まとめ
とにかく、マーケティング技法のオンパレードでした。クーポンの取り方なんかは、たくさんありすぎて拙い英語力では理解し切れないほどでした。
意外にも、メールでのセールの訴求は全くありませんでした。設定をオフにしているだけかもしれないですが。
しかし、ものすごく作りこまれているので見ていてワクワクするというか、消費者であると同時に、ビジネスでは出店者側であるので一つ一つに感心しながら見ていました。
スマートフォンのトップページなんてこんな感じです。完全セール仕様。
来年度はもっともっと徹底的に調査します。
Author Profile
YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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