STERFIELD

2015/12/16

ダイナミックフルーツについての一考察

ダイナミックフルーツについての一考察

ダイナミックフルーツという果物屋さんをご存知でしょうか。

「八百屋なんですけど、余ったフルーツを買ってくれませんか?」

と、街角で突然声をかけられたら、それはダイナミックフルーツです。

その唐突さと、怪しさと、それとは裏腹な売り子の爽やかさが余計に怪しく、ネット上ではたいへん評判が悪いようです。

(リンクは貼りませんので、各自ググってみてください)

事業をしらべてみた

以前から存在は知っていたのですが、最近たまたま見かける機会があったので、ダイナミックフルーツについて調べてみました。(どちらかと言えば好意的な部分を)

公式HPによると、株式会社ダイナミックフルーツという会社が行っている主な事業は下記のようなものがあるそうです。

  • 法人向けフルーツデリバリー『オフィスdeフルーツ』事業
  • オフィスに新鮮なフルーツを定期配達する事業。オフィスグリコのようなものですね。

  • フルーツギフト事業
  • 価格を抑えた高級フルーツをお歳暮、お中元用に配送します。

  • 定期宅配事業
  • 定期的に家庭に配送します。

  • ダイナミックフルーツ事業
    昔ながらの行商スタイルで、元気いっぱいの販売員が訪問販売。

そう、よく話題になっている「ダイナミックフルーツ」というのは、「株式会社ダイナミックフルーツ」が行う一事業だったんですね。

おそらく行商スタイルのダイナミックフルーツ事業は、「株式会社ダイナミックフルーツ」のなかでもメイン事業だと思うのですが、それを足掛かりににオフィスや家庭への定期販売へと事業をシフトしていっている途上なのだと思います。

がんばれ、ダイナミックフルーツ!

労働マルチや、詐欺などといった非難を(主にネット上で)されていて、それについての実際のところはわからないのでなんとも言えませんが、私自身はダイナミックフルーツについて好意的に考えています。

青果小売業(いわゆる街の八百屋さん)の廃業率は、全事業種のなかでもトップクラスです。
昭和51年に野菜生産出荷安定法が施行され、野菜の価格の著しい低落が禁止されました。
八百屋の低迷はそれ以降、緩やかに始まったと言われます。

末端のお客さんと相対で取引をする八百屋というビジネスモデル自体が廃れていく状況で、ダイナミックフルーツが(非難はありつつも)支持され、拡大していることは評価されていいのではないでしょうか。

今後とも注目したいです。

Author Profile

著者近影

HASHIMOTOHIROKI

1984年香川県生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学専修卒。 三味線奏者、豆腐屋、八百屋を経て、現在はスターフィールド株式会社で、あらゆる日本企業を世界進出させるべく越境ECの普及に力を注ぐ。 特に中国、台湾向けECカート導入がメイン業務。

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