【ICPライセンス】中国でのサイト公開に必要な許認可
中国本土でサイトを公開するのに許認可が必要なことをご存知だろうか?
正確には、中国本土にサーバーを設置、公開されるサイトに必要なライセンスで、増値電信業務経営許可証、通称ICP(Internet Contents Provider)ライセンスと呼ばれている。
これは情報統制のために2005年から行われている制度で、全てのサイトが対象となる。
他国にサーバーを設置したり、サーバーを独自に立てたりなどいくつか抜け道はあるそうだが、
基本的には義務であることと、百度SEOで評価が下がる?という都市伝説もあるらしく、許認可を受けることがスタンダードとなっている。
ICPライセンスには経営性と非経営性がある
経営性 = 営利目的、非経営性 = 非営利目的の2種類がある。
営利目的の方が取得が難しく、手続きがやや複雑、非営利性は中国国内のサーバー会社などに依頼すれば比較的簡単に習得が可能だ。
ここで気になるのは、ECサイトはどちらにあたるのか?という点だ。
実際に、非経営性ライセンスでECサイトを運営している例は少なくないらしい。
ただ、これはかなりグレーであるため、サイトが大きくなってきたら経営性ライセンスに切り替えた方が懸命なようだ。
既に現地法人を設立済みで、且つ輸入の許認可を得ていれば取得しなくても良い場合もあるとのこと。
いずれにせよ、担当者やタイミングによってルールが変わってしまうおそれがあるため、常に最新の情報を入手することが重要だ。
中国向けの独自ECサイトを始めるにはどうしたら良いか?
これはあくまで個人的な意見だが、
- 日本国内で中国向けのサイトを構築する
- 売れてきたらICPライセンスを取得しておく
- 問題が起きたら中国国内サーバーに移動する
というのが手堅いやり方だと思う。
3の最大の問題はブロックされるということだが
独自サイトでブロックされたという話は自分は聞いたことがない。
とはいえ十分にあり得そうな話なので、売上比率が大きくなれば備えたほうが良さそうだ。
日本国内での中国向けECサイトは今後急速に増えていくことが予想されるが、
まだまだ知られていないことが多いので、常に最新の情報を知っておくことが重要だ
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HOSHINO
ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。
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