インバウンド最新動向
はじめに
ここ最近はニュース映像や街中でインバウンド旅行客の姿を目にする事がとても多くなったと感じます。2023年5月に緊急事態宣言が解除されて以降、インバウンド旅行客はますます増加しており、彼らの存在が日本経済の発展には欠かせくなったと言っても過言ではありません。今回は今注目が高まっているインバウンドの最新動向について紹介したいと思います。
インバウンド消費額
観光庁が好評している最新のデータによると2024年のインバウンド消費額は8兆1395億円でした。コロナ禍以前で最も多かった2019年の4兆8135億円と比較すると、実に3兆3260億(168%)増と驚異的なスピートで伸長しています。
参考:観光庁 インバウンド消費動向調査 を元に作成
国別で見ると中国からの旅行客の消費額が最も多く、次いで台湾、韓国と続いており、日本に近い国々の人による日本国内での消費が多かったです。
参考:観光庁 【インバウンド消費動向調査】2024年暦年の調査結果(速報)の概要
インバウンド旅行客数
次にインバウンド旅行客の推移を見ていきましょう。下のグラフは2018年から2024年までのインバウンド旅行客の推移を表しています。2024年は過去最高となる3,686万人を記録しました。2018年の3,119万人、2019年の3,188万人とコロナ禍を挟み増加傾向にあります。日本政府はこの数字を2030年までに6,000万人まで引き上げるという目標を掲げており、今後もますますインバウンド旅行客の増加が期待されます。
参考:JNTO(日本政府観光局)訪日外客統計 時系列推移表 を元に作成
対米ドル為替レート
2024年7月に対米ドルの月平均為替レートが1ドル158円を記録するなど、昨今著しい円安傾向にあります。2024年の対米ドル年平均為替レートは1ドル151円でした。このように過去稀に見る円安はインバウンド産業には追い風となっている事でしょう。例えば2019年12月に10,000円する物を購入するにはおよそ91ドルだったものが、5年後の2024年12月にはおよそ65ドルとなり、なんと26ドルも安く買えるなど海外の人達に取って日本のものは信じられないくらい安く買えるようになりました。
参考:みずほ銀行ヒストリカルデータ(月中平均データ:仲値)を元に作成
まとめ
いかがだったでしょうか。インバウンド消費額、そしてインバウンド客数は過去最高水準を記録しており、これに加えて著しい円安傾向となっております。海外の人にとっては日本に来やすく、消費しやすい状況のため、インバウンド産業は今後も好調となるでしょう。
Author Profile
TAKAHIRO FUKUDA
営業担当をしています。
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