Shopee店舗におけるCVR改善のポイント

皆さん、こんにちは。
本日は Shopee店舗の売上改善方法 について、ご紹介させていただきます。
まず、売上を改善する際には KPI(重要業績評価指標) を確認しながら施策を進めることが重要です。 今回は、数あるKPIの中でもCVR(コンバージョン率)に注目して分析していきたいと思います。
CVR(コンバージョン率)とは
売上改善において、CVR(コンバージョン率) は非常に重要な指標です。 CVRとは 「商品ページに来たユーザーのうち、実際に購入した割合」 を示す指標です。
■計算方法:「コンバージョン数 ÷ 訪問数クリック数 × 100」
CVRが重要な理由は、 商品ページの魅力や、購入までの導線の強さを数値で把握できるため、売上改善において最も重要な指標のひとつである点にあります。
CVRが低い場合、以下のような要因が考えられます。 ここからは、具体例を交えながら改善策をご紹介させていただきます。
① 商品に関する説明が不十分
商品の効果や特徴が十分に伝わっていない場合、ユーザーは安心して購入に進むことができません。 特に、認知度が高くない商品の場合は、ユーザーが気になって商品ページをクリックしても、期待していた効果・効能の説明が不十分であれば購入にはつながりません。
そのため、商品ページを閲覧した後に「購入したい」と思ってもらうための情報を十分に記載することが非常に重要です。
スキンケア商品の場合、以下のような情報があると購入促進につながりやすくなります。
✓効果・効能を裏付ける実証データの掲載
例:臨床試験結果
✓受賞歴・認証マークの提示
例:ベストコスメ受賞
✓ユーザーの悩みに応じた効果効能の明記
例:保湿、シミ改善、ニキビケア、敏感肌対応 など
これらの情報が明確に記載されていると、ユーザーは「自分に合っている商品だ」と判断しやすくなり、CVR向上につながります。
②商品画像が魅力的でない
Shopeeでは商品画像を最大9枚まで掲載することが可能ですが、必ず9枚すべてを活用することをおすすめします。 画像はユーザーが商品を理解するうえで最も直感的で重要な情報源であり、多角的な訴求ができるほど購入率向上につながります。
特にスキンケア商品の場合は、
✓テクスチャーが分かる画像(ジェル状・クリーム状・透明度など)
✓使用シーンや使用方法が伝わる画像
✓成分や効果効能を視覚的に訴求する画像
など、同じパターンの画像ばかりにならないよう工夫し、さまざまな角度から商品魅力を伝える構成にすることが重要です。
このように画像のバリエーションを増やすことで、ユーザーの不安を解消し、CVR改善に大きく寄与します。
③適正価格が設定されていない
特に日本から海外への越境ECの場合、国際送料や物流コストが高くなることで、商品価格が割高になりやすい傾向があります。 価格はCVRに最も強い影響を与える項目であり、適正な価格設定ができていないと購入率の大幅な低下につながります。
また、高価格帯の商品を販売する場合、価格に見合った“品質の体験価値”がユーザーに伝わらなければ、購入されにくいという傾向があります。
そのため、「過度に価格を上げないためのコスト管理」 と「高価格を正当化できるブランド価値の構築」の両方が重要になります。
✓適正価格を維持するために必要な要素(ブランディング強化)
設定価格に説得力を持たせるためには、ブランド価値を高め、ターゲット層に明確に訴求できるブランディングが不可欠です。 商品が本当に良いものであれば、ユーザーは「高くても買う価値がある」と判断し、納得して購入してくれます。
ブランディング強化施策には、以下のような内容が効果的です。
・Made in Japan を強調
👉日本製の品質の高さ・信頼性をアピールする。
・希少成分の配合を明確に訴求
👉他社との差別化ポイントとして機能します。
・高級感を一目で伝える“世界観”を統一した商品画像
👉ラグジュアリーさやブランド価値を視覚的に表現。
・ライフスタイル・使用シーン・ブランドストーリーを感じられる画像を掲載
👉感情訴求を高め、体験価値を伝える。
・ギフト需要を生み出すブランディング
👉高価格でも「贈り物として選ばれやすい」設計になり、購入層が広がります
④ その他の要因:レビュー数の不足・評価の低さ、配送条件の悪さ
CVRが伸び悩んでいる原因として、 「レビューが少ない/評価が低い」、 または 「配送条件が悪い」 といった要素が影響している可能性もあります。
レビューはユーザーの購入判断に強く影響するため、 レビュー施策を実施してレビュー数を増やす/評価を改善する ことは、CVR向上に大きく貢献します。
また、配送条件が良くない場合、購入をためらわせる要因になるため、 配送期間の短縮等の配送条件の見直しや、送料無料キャンペーンの活用も非常に有効的です。
これらの改善により、ユーザーの不安要素を取り除き、購入につながりやすい環境を整えることができます。
まとめ
今回ご紹介したように、CVR改善のためのさまざまな施策をご説明させていただきましたが、皆さまの店舗運営において参考になるポイントはございましたでしょうか。
ただし、新規購入者が増えても、リピーターにつながらなければ長期的に愛されるブランドには育ちません。
最終的には、商品そのものの品質が良く、継続して使いたいと思ってもらえるかどうか が最も重要です。
そのためには、商品開発の段階から“ユーザーにとって本当に必要とされる商品” を生み出すことが大切となります。
また、リピーター育成には クロスセル施策も効果的です。
Shopeeで販売を開始する際には、別商品のサンプルを同梱し、次の購入につながる導線を作ってみてはいかがでしょうか。
Author Profile

PELLET
Global EC Operation部
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