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台湾の訪日観光客の今

台湾の訪日観光客の今

はじめに

先日、2023年の訪日観光客についてブログを書きました。2,500万人が日本に訪れていて、とりわけ東アジア地域からの観光客が上位4位を占めていました。今回は日本からの越境ECでも人気であり、親日家の多い台湾に焦点を絞って記載したいと思います。 先日のブログ(https://sterfield.co.jp/blog/blog-3-inbound-customers/)

台湾訪日観光客の状況

台湾からの訪日観光客数は韓国に次いで2位となっており、2023年は420万人に上ります。全体に占める割合は、16.8%でした。

(参考)日本政府観光局のデータを元に作成

全国籍・地域の旅行消費額の総額は5兆2,923億円、そのうち14.7%を占めていた台湾が7,786億円になっており、日本で一番旅行消費しているのが台湾であることがわかります。

(出所: 国土交通省観光庁「【図表1】 国籍・地域別にみる訪日外国人旅行消費額と構成比年間の訪日旅行消費額推移」)

台湾からの訪日旅行支出額/人は、187,921円となっていて、その内訳をみると買物代が最も多く34.7%を占めていました。次いで宿泊費が28.3%、飲食費が21.4%となっていました。なお、平均宿泊数/人は6.9日でした。

一方で、全国籍・地域のデータを見ると、訪日旅行支出額/人は212,193円でした。内訳としては宿泊費が34.6%、次いで買物代が26.3%、飲食費が22.6%となっていました。平均宿泊数は10.2日でした。

(出所: 国土交通省観光庁「【図表5】 国籍・地域別にみる訪日外国人1人当たり費目別旅行支出(全目的)」)

消費額の内訳をみると、台湾の人は日本で買物を楽しむ傾向があることがわかりました。一人当たりの平均宿泊数は全国籍・地域よりも3.3日短くなっているのは、日本と地理的に近いこと影響していると考えられます(距離が近ければいつでも来やすい心理が働いているのかもしれません)。また、平均宿泊数/人が短くなっているがゆえに、訪日旅行支出額/人も全国籍・地域を下回っているという見方もできます。

一日当たりの旅行支出額はどうでしょうか。台湾観光客と全国籍・地域の観光客を比較すると以下のようになっていました。

  • 台湾観光客: 27,235円/人
  • 全国籍・地域:20,803円/人

台湾観光客は31%も多く支出していることがわかります。

まとめ

台湾からの訪日観光客が日本に与えてくれるインパクトが大きなものであることがわかりました。買物好きな台湾の人が日本で買物をした後に帰国、また同じ商品を買いたいときには次の選択肢があります。

  1. 再び日本に来て商品を購入する
  2. 台湾内のデパートなど販売店で同じもの購入する
  3. 越境ECを利用する

是非日本にどしどし足を運んでいただきたいところです。②と③を実現することで、いつでも台湾の人々が便利に買物を楽しめるようになる導線を作れますので、積極的に行いたいものです。弊社では今まで注力してきた越境ECに加えて、台湾現地施策も支援していますので、お気軽にご相談ください。

Author Profile

著者近影

MAKOTO TAJIRI

-越境ECコンサルタント- 貿易・国際物流分野において、営業・新規ビジネス開発・貿易実務に従事。 国際物流企業→総合コンサルティングファームを経てスターフィールド入社。 日本企業の海外輸出相談経験を持つことから、貿易・国際物流・事業構築を得意分野としています。 趣味はスイーツ(食べること専門)、愛犬と散歩、ドライブ。

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